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このやり方がもっとも夫婦が長続きする良い方法では

 ご結婚されて64年を迎えられたとのこと、おめでとうございます。先生はご自身の日常生活における直感力を鍛えたい、とご謙遜されておっしゃいますが、潜在的には既に十分鍛えられておいでになるのではないかと思うのです。

 「妻からは、何故それほど優柔不断なのか不思議に思われる」とのことですので、夫側が敢えて決断せず、それを妻側に委ねて日々過ごされているご様子を僭越ながら分析させていただきますと、このやり方がもっとも夫婦が長続きする良い方法ではないのかと愚考いたします次第です。

なかののぶこ/1975年東京都生まれ。脳科学者。東日本国際大学特任教授。京都芸術大学客員教授。東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。医学博士。2008年から10年まで、フランス国立研究所ニューロスピン(高磁場MRI研究センター)に勤務。著書に『ペルソナ』『脳から見るミュージアム』(ともに講談社現代新書)、内田也哉子との共著『なんで家族を続けるの?』(文春新書)など。最新刊はデーブ・スペクターとの共著『ニッポンの闇』(新潮新書)。

text:Atsuko Komine

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