殺し文句「うちの先生は元国会議員ですから」で荒稼ぎ
そんな冴えない政治家人生だったが、最近は地元でも白眼視されるほどの荒稼ぎをしていたという。
「今野の事務所に詐欺被害回復を相談しても全く連絡が取れないとの相談が埼玉弁護士会に殺到。警視庁の調べでは、着手金の金額の決定も電話対応もすべて名義を貸していたグループに丸投げしただけで、着手金の1割を得ていたようです」(前出・警視庁担当記者)
有象無象が跋扈する弁護士業界で、「うちの先生は元国会議員ですから」という、グループの殺し文句は絶妙だったようだ。
「被害金回収の作業をした形跡がまったくない。グループのアジトからは電話のマニュアルも押収されており、被害金の回収という名目がはなから詐欺だった疑いも濃厚だ」(捜査関係者)
マニュアルには提案する着手金について「決めたい金額の2倍程度を提示できるかが決め手」「大きく振ってドカッと下げれば大体決まる」といった趣旨の説明が書かれていたという。
「マニュアルにも、今野容疑者はほぼ関与していなかったとみている。要は犯罪集団の神輿に担がれたということだろう」(同前)
国会議員から弁護士。どちらも先生という肩書きにあぐらをかいたあげくの転落だったとしたら救いようがない。「神輿は軽くてパーがいい」とはよく言ったものである。
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