東京都知事選(7月7日投開票)で3選を狙う小池百合子都知事(71)。カイロ大卒に関する学歴詐称疑惑が燻る中、小池氏の実兄・勇氏(74)が「週刊文春」の取材に応じ、約70分にわたって、カイロ大時代の小池氏の様子や本人とのやり取りなどについて明かした。
小池氏の学歴詐称疑惑を巡っては、「都民ファーストの会」元事務総長で弁護士の小島敏郎氏(75)が6月18日、公職選挙法違反容疑で東京地方検察庁に刑事告発するなど、新たな展開を迎えている。
小島氏は、小池氏の主張と食い違う点が卒業証書と卒業証明書に計7点発覚したとして、「長年にわたって虚偽事実の隠蔽をしてきた」などと主張。一方、小池氏は6月19日の共同記者会見で「大学側が卒業を認めている」とし、「選挙妨害と言わざるを得ない」などと反論している。
事務所内にはラクダの描かれた大きな布が壁に
そうした中、小池氏の実兄・勇氏が6月21日、都内にある自身の事務所で「週刊文春」の取材に応じた。一般社団法人アフリカ開発協会の理事を務め、国際的なコンサルティング業務を長年手掛けてきたという。事務所内にはラクダの描かれた大きな布が壁に吊るされ、世界中の時間を示す時計も掛けられていた。以下は、勇氏との一問一答だ。
――学歴詐称疑惑について。
「カイロは、8年住んでました。妹とは3年間、カイロで一緒ですよ。ほとんど向こうで会ってないけどね。彼女は勉強、僕は仕事。で、学歴の問題、みんな、めっちゃくちゃ言うなと思うんですよ。彼女は『アラビア語やりたい』と言って、そのとき、親父と3人で、じゃあカイロ行くかって話をしてたもんね。1971年には彼女はカイロに行ってるはず。で、カイロのアメリカンスクールに入るでしょ。そこで、アラビア語を勉強したの、2年間。カイロ大学行くために。1976年に卒業しとるんだけど、1976年当時っていうと、コンピュータは無いわ、Excelなんかとても無いでしょ。ファイルしてあるだけや」