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 2005年9月28日の判決公判で、裁判長はBさんについて「疎ましくなったため、松永が主導して緒方と黙示的に通じ合い、連日の暴行、虐待で死亡させた」と判断。

 緒方一家殺害については「生き地獄のように過酷で、松永は支配しただけでなく、家族を疑心暗鬼、相互不信に陥らせ、孤立させた」と述べたうえで、松永が事件の首謀者、緒方は「松永の意図をいち早く察知し、積極的かつ主体的に動いた」と認定し、2人に死刑を宣告した。

罪のない7人が残酷な手口によって殺害された(画像:鉄人社『世界の殺人カップル』より)

 しかし、2007年9月26日の控訴審判決で、福岡高裁は緒方が松永の暴力によりDV被害者特有の心理状態に陥っていた可能性があるとして、無期懲役に減刑。松永の死刑は一審判決を支持し、その後、2011年12月12日の最高裁で両被告の刑が確定した。

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松永死刑囚、緒方受刑囚のその後

 2024年5月現在、松永死刑囚の刑は執行されておらず、福岡拘置所に収監中。緒方受刑囚は佐賀県の麓刑務所で服役中の身にある。ちなみに、監禁されていた被害者で唯一の生存者であるA子さんは事件後、児童養護施設に送られ、そこで出会った男性と県外で結婚し子供を2人授かったと伝えられている。