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〈マラウイから移住して1年〉アフリカ最貧国で国際結婚した元警察官(39)が明かす、日本での生活のリアル「妻が“あれはすごい”と驚いて…」

〈マラウイから移住して1年〉アフリカ最貧国で国際結婚した元警察官(39)が明かす、日本での生活のリアル「妻が“あれはすごい”と驚いて…」

マラウイ国際結婚・コガさんインタビュー#1

5時間前
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――キッチンカーの出店にあたって、ジェニーさんとの間で意見が割れたり、衝突したことは?

コガ ジェニーと揉めるということはなく、すごく彼女も楽しんでやってます。

 そもそも、ジェニーは来日してから、子どもが小さかったこともあって外出もままならず、日本のコミュニティとの関わりがほとんど持てなかったんです。その点、キッチンカーならお客さんとコミュニケーションがとれていいな、と思ったのも出店を決めた理由でした。

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日本の電化製品に驚きの連続

――日常で感じる、マラウイとの違いはどんなことですか。

コガ いろいろありすぎるのですが、まず、洗濯がボタン一つでできるということですね。マラウイでは、まず井戸水を汲み、手洗いし、干すまでトータル2時間ぐらいかかっていましたから、全然違いますよね。

 ほかも言い出したらきりがないんですけど、停電がない、ガスがすぐ使える、道路がすべて舗装されていて車でどこでも行けるとか。マラウイはメイン道路以外、土のダートロードになるので、車がハマってしまうことがしょっちゅうでしたし、週に2回は停電していたので、電気クッカーが使えないと炭で火を起こしていました。

 あと、細かいところで言うと、ガスコンロのところに魚用の、なんかありますよね。

――魚焼きグリルですか。

コガ それです。ジェニーがすごく驚いていました。やっぱり、そういう意味で、日本のテクノロジー、例えば家電製品といったものがマラウイにはなかったので、そこが大きな違いです。

餅つき

――ジェニーさんお気に入りの家電は?

コガ 家電とはちょっと違いますが、スーパーマーケットでレジの人がいない、セルフレジがあるじゃないですか。あれが一番すごいと言っていました。

「かわいい」を言い間違えて…

――逆に、来日して一番ジェニーさんが苦労されているのはどんな点でしょう。

コガ 一番は言葉ですね。この前も「失敗した」と言っていたのは言葉のことで。

 子どもと一緒に出かけると、周りの人から「かわいいね」と声をかけてもらうことが多くて、「“かわいい”は、“cute”という意味だよ」とジェニーに伝えたら、「私も今度使ってみたい」と言ってたんです。

 それでこの前、ジェニーが児童館に行ったとき、他のお子さんに声をかけたそうなんですが、「こわいね」と言ってしまったらしいんです。

――「かわいい」と「こわい」を言い間違えてしまったんですね。

コガ 相手のリアクションがおかしかったことで間違いに気づいたみたいで、「恥ずかしかった」と話していました。

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