文春オンライン
小5の息子が「学校で笑われる」と壊れた水筒を…アフリカ最貧国で国際結婚した日本人夫(40)が明かす、日本とマラウイの決定的な違い

小5の息子が「学校で笑われる」と壊れた水筒を…アフリカ最貧国で国際結婚した日本人夫(40)が明かす、日本とマラウイの決定的な違い

マラウイ国際結婚・コガさんインタビュー#2

6時間前
note

「壊れた水筒を買い替えるかどうか」という問題提起

――コガさんのYouTubeで、リオンくんの壊れた水筒を買い替えるかどうかという問題提起をした動画が話題になっていました。

コガ おじいちゃんが買ってくれた水筒の蓋の部分が壊れてしまったのと、見た目もだいぶくたびれてきたこともあって、リオンが、「恥ずかしいから新しいのが欲しい」と言ってきたんです。ただ、飲み口以外はなにも壊れていないので、まだまだ使えるものだったんですね。

――友だちの前で使うのが恥ずかしい、ということですか。

ADVERTISEMENT

コガ 「学校で笑われる」と言うんです。結局、蓋だけ買い替えたのですが、日本とマラウイの違いを感じる出来事でした。

 動画へのコメントでは、「日本では他の人に合わせたものを子どもに与えなきゃダメ」とか、「古いものを使っているとそれがいじめにつながる」という意見が大半だったので、私も勉強になりました。

ボランティア時代

――マラウイだと、日本のような反応にはならない?

コガ 経済的に豊かではないので、マラウイでは物は大切にして、長く使っていたんです。リオンには、日本だからといって何でも買えるわけじゃないし、物を大切にすることを忘れずにいてほしいと思って話をしていました。

――たとえばマラウイで水筒が壊れていたら、リオンくんも「新しいのに買い替えて」とは言わなかった?

コガ そうでしょうね。最初から、「恥ずかしいから新しいのが欲しい」と言っていたので、日本に来て、ものが溢れている現状があり、周りと比べて嫌になった部分が大きいと思います。

 去年も、「友だちの中で自分だけSwitchを持っていないから皆と遊べない」ということで、誕生日にSwitchを買ってあげました。今はスマホを持っている子も多いので、スマホも欲しいと言っています。リオンは、今や日本の子どもと同じ感覚ですよね。

関連記事