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「たぶん今これ、山口が見てる」と話す時は、5人での活動を思い出したのか声も表情も穏やかだったが、すぐに眉間にシワを寄せて「この先どうするのか、まだ答えは出ていません」と視線を会場に走らせる。

 質疑応答でも、思い出話では微笑みも見せたが、今後の現実的な対応の話になると早口になり、目つきも厳しいものに変わった。

 山口さんの復帰について、4人の中で最も迷っているように見えたのも城島さんだ。

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©文藝春秋

マイクを握る左手の肘を何度も右手で支える仕草を見せ…

「責任感が強いやつだった」と過去形で話し、「自分から辞めると言わないといけないと思ったのだろう」と言う時は自分を納得させるように頷きながら話す。

 その一方で、「TOKIOは甘い」「リーダーは甘い」という声は受け止めるとも発言する。

 TOKIOとしての今後についても「メンバーそれぞれの仕事を責任をもって、誠心誠意やるしかない」と明言を避けた。

 それでも、城島さんは会見中にはマイクを握る左手の肘を何度も右手で支える仕草を見せた。山口さんが復帰できないことは頭ではわかっていて、動揺する自分の心をなんとか落ち着かせようとする仕草に見えた。

 続いてマイクを持った松岡さんは、話し出す前に短く音を立てて息を吸った。これは、強いストレスを感じている時に特徴的な仕草だ。口調は淡々としていたが、一言ごとに口元をきつく結ぶ。

 6日前の山口さんの会見について「甘ったれたあの意見はどこから出ているのか」と完全否定し、首を横に振る。TOKIOに戻ることはありえない、という強い気持ちが見て取れる。

「甘えの根源がどこにあるのか」「甘えの根源が僕らTOKIOだったとしたら、そんなTOKIOは1日も早くなくしたほうがいい」と真っ赤に充血した目で前を睨んで歯を食いしばり、涙をこらえようと顎を上げながら話す。

 ずっと一点を見つめるように話していたが「聞かれたことはすべてお答えしようと思っていますので、なんでも聞いて下さい」と記者たちに話しかける時には会場を見渡した。