主演のダンサーがサプライズ登場
リム 主人公を演じるダンサーの男性はとても魅力的ですが、今は何をしているんですか?
ワン 実は今日、ここに来てもらっています。
荒木 え!
リム これはサプライズですね。
(主演を務めたチェン・ホンレンさんが登場)
リム びっくりしました。ぜひ映画に出たときの思い出を聞かせてください。
チェン・ホンレン(以下、チェン) どのシーンもすごくチャレンジングなものでしたね。たとえば屋上で細いてすりの上を歩くシーンはとても危険でした。夜オートバイに乗るシーンも、監督がもっとスピードを出せというので大変でした。
ワン (笑)
チェン この映画は私にとって重要なものでした。できるだけ多くの人にこの映画を観てほしいと思っています。いまも舞踊団に所属していて、毎年海外公演にも参加しています。
製作から26年という歳月を経て、この映画を日本で観てもらうことができて大変嬉しいです。この作品を通じていろいろなことを感じていただけたらと思います。
ワン これは過去の台湾の姿を超現実的に描いた作品ですが、気に入っていただけたら嬉しいです。
荒木 映画にはその国その国の空気が反映しますが、台湾映画にはまっすぐな感じがして、そこが好きなんです。たとえば台湾の映画祭にいくとみんな普段着なんです。日本だと正装しなければならないでしょう? 自然体で、いっしょに喜びましょう楽しみましょうという気持ちがストレートに感じられる。そんなまっすぐさが作品にも出ていると思います。そこが台湾映画の強みですね。