2019年に嵐が公式アカウントを開設したことを筆頭に、SNSでの情報発信を次々と“解禁”したジャニーズ事務所(当時。現在はSTARTO ENTERTAINMENTがタレントのマネジメントを行う)。ファンとの距離が近づいた一方で、タレントの言動が“炎上”するなどトラブルも起きている。ファンは一体どのような心境なのか? ジャニヲタ・エヴァンジェリスト(伝道師)のみきーるさんが読み解く。(全2回の後編/はじめから読む)
◆ ◆ ◆
2023年に事務所から独立した生田斗真さんは、2024年5月、インスタのストーリーズで“質問箱”を利用した際、ファンの「今日で妊娠9ヶ月です 出産こわいよー」のメッセージに対し、「旦那様に無痛おねだりするか」と返し、「デリカシーに欠ける」との指摘が集中。
数日後に「僕の発言で傷つけてしまった方がいるようです。ごめんなさい」と謝罪する運びとなりました。
ところが、この謝罪を「根本を理解していない」と受け取った人も多く、さらなる炎上を呼んだのです。
「的外れだ」と批判されたどこか空虚な謝罪
2020年に女優の清野菜名さんと結婚し、1児の父でもある生田さんに妊婦を思いやる気持ちがないはずはありません。おそらく彼に他意はなく、「痛みを取って臨めたらいいね」くらいの意味合いで述べたことなのだと思います。
けれど、無痛分娩という妊婦の身体的にも経済的にも多様で複雑な要素が絡むものを、「ブランド品が欲しいなら夫にねだってみたら?」というようなノリで触れたことに、失望した人が多かったのでしょう。その後に続く謝罪も「的外れだ」と批判されましたが、何が問題だったのかわからず腹落ちしていないから、どこか空虚な謝罪になってしまったのだと思います。