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「意味がわからないくらい痛かった」

――痛みはどうでしたか。

游姫 意味がわからないくらい痛かったです。彫られている時はどこも痛いんですけど、特に尾てい骨付近がすごく痛くて。お尻は勝手にずっと震えていました。ビクビクッて。汗もすごいですし、痛みも続くのでかなり大変ですね。

 でも、前側のタトゥーを入れ始めた時に、悶絶するくらい痛かったんです。背中も痛かったんですけど、それを軽く超えてきて。彫ってる最中は、リンパ汁がすごく出てきます。サラサラの液体がずっと出てきて。

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©︎文藝春秋

――施術に行く前は覚悟が必要ですね。料金はどのくらいだったんですか。

游姫 私の場合は、300万~500万円くらいかかった気がします。その都度払っていたので、詳しくは覚えていないんですが。

――最初は背中と太ももだけで考えていたそうですが、最終的に前側にもタトゥーを入れた理由は?

游姫 甲羅彫りが終盤にさしかかったときに、「もうこれで終わるのか、寂しいな……」って思って。じゃあ次は前にいこう、とサラッと思いました。

――前側のデザインはどのように決めたんでしょうか。

游姫 人とデザインが被るのが嫌だったので、いろいろ探したんですけど、どれを入れても被るだろうと思って。それなら全然違う入れ方をしようと思って、かなり大きな昇り竜を前側全体に入れました。パンツラインだけは入れていないですが、胸から前側の太ももまでびっしりと竜を入れて。

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相談されたら「おすすめはしないよ」

――タトゥーを彫ることに抵抗はありましたか。

游姫 抵抗はなかったですね。周りに入れている友達が多かったわけではないんですが、彫り師さんの知り合いは多かったので、特に悩むこともなかったです。

 ただ、「タトゥー入れたいんだけど……」って相談されたら、「おすすめはしないよ」と言います。

――それはなぜでしょうか。

游姫 プールやスーパー銭湯にも行けなくなるし、そういうの考えたら入れない方がいいよ、と思います。