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「中学生でそんなことも知らないの?」“栃木の山中にポツンとある実家”で育った井上咲楽(24)が、中学時代に初めて経験したこと

井上咲楽さんインタビュー #1

9時間前

genre : エンタメ, 芸能

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「テレビに絶対に出る」と思っていた意外な理由

――なぜ、そこまでテレビに出たいと思ったのですか。

井上 当時、『アイ!マイ!まいん!』に出ていた私と同年代の福原遥さんが、すごく楽しそうだし、キラキラ輝いていて、羨ましかったんです。それに比べて、自分は全然遠いところにいるように感じて、「自分もあんな風になりたい、だったら私もテレビに出るしかない」と考えて。

 子どもの憧れなんて、普通はそう思うだけで終わると思うんですけど、当時から私は、簡単に引きそうに見えて実は図々しいぐらい頑固で、絶対にこれって思ったものは手に入れる、みたいな性格だったんです。だから、テレビにも絶対に出る、と思っていました。

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頑固さが発揮された小学生時代の席替えエピソード

 井上さんの頑固さは、筋金入りだった。それが顕著に表れたのが、小学生時代の席替えだという。くじを引いた人から好きな席を選べることになったが、クラスのボス的な存在の子が「私は、この席がいい」とくじ引き前から言い張り、クラスメイトにプレッシャーを掛けていた。しかし、その子と同じ席を希望していた井上さんは、くじを引いて最初にその席を選ぶ権利を得ると、何を言われても譲らなかったそうだ。

――当時、クラス中の空気が凍り付いたりしませんでしたか?

井上 みんな、「えぇー?」みたいになりましたね(笑)。でも、「あいつ、いつもはすごい遠慮がちだけどよく行くなー」という感じでも見られて。

 

 もちろん、くじ引きをした結果、その子がその席になるのはいいんです。でも、私がくじ引きでその席を選べて、自分でもそこに座りたいと思っているのに、その子に忖度するのは変じゃないですか。私、普段は優柔不断で曖昧なんですけど、ここって思った時の執着心というか、好きなものは譲れないという気持ちは、当時から強かったです。