4歳の娘が「まだ言葉を話せない」と発信した理由
――バッシングの最中に流産をされたことも、著書で明かされています。
宮崎 SNSでの誹謗中傷は、人の命まで奪う可能性があります。今は、悪質なものは情報開示請求をしたり、名誉毀損の裁判もしています。
でも、ハナちゃんのことを発信したときには多くの方から共感や応援のメッセージをいただき、SNSのポジティブな力を感じて、すごく励まされました。
――4歳のハナちゃんの発語がまだないことをインスタグラムで発信し、大きな反響が寄せられていました。
宮崎 コメント欄にも、「私も子どもの発達が遅れていて」とか、発達が遅れていない方でも、「どうしても周りと比べてしまう自分がいましたが、1人ひとり違っていいんですよね」といった意見が寄せられ、ちょっとした情報交換の場になっていました。
SNSの闇の面がクローズアップされがちですが、光の場としてのSNSの力を信じて使っていきたいです。
SNSではキラキラじゃない過去やすっぴんもオープンに
――お子さんの発達について発信しようと思ったきっかけが何かあったのでしょうか。
宮崎 啓司さんが何事も、「悪いことじゃないのになんで隠すの?」という感じなんです。「俺たち堂々と生きようよ」というのが彼のスタンスで、私の離婚歴にしても連れ子再婚にしても、ハナちゃんのことにしても、「別になにも悪いことじゃない」といつも言っていますね。啓司さんの考え方にすごく刺激を受けているので、日々感謝しています。
――SNSでは宮崎さんがすっぴんでライブをされていたりして、意外な一面も発信されています。
宮崎 Instagramの世界観のように毎日キラキラしてないですからね(笑)。私もシングルマザーのときは、周りの人がみんなハッピーに見えて、人と比べて落ち込むことが多かったんです。SNSに触れることで孤独を感じてしまう人がいるのがわかるから、今は、自分のありのままを発信する責任があると思っています。
キラキラじゃない私の過去やすっぴんもオープンにすることで、「あっ、こういう人もいていいんだ」と思ってもらえたらいいなって思ってます。
撮影=深野未季/文藝春秋