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宮崎 啓司さんは交際当時から「シングルマザーとお付き合いする=結婚」と考えていたみたいで。私はそこまで求めてなかったんですけど、責任感の強い人ですし、しかも口下手なので、そういった想いもまったく知らずにいて。

――では、交際からすぐ結婚の話しが出ていた?

宮崎 当初は友だちとして仲良くしてたんですけど、交際となったときに、「じゃあ、結婚はいつする?」「えっ!?」みたいな感じになりました(笑)。

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初対面なのに、息子がすぐに「パパだ!」と言って…

――急展開ですね。

宮崎 後から色々聞いたんですけど、基本的に多くを語らない人なので、そのときは本当に寝耳に水でした。「付き合うイコール、そういうことだよね」「俺がお父さんにならなきゃ」という感じで真剣に考えてくれていたのですが、やっぱりそんなに簡単なものではないから、「少しずつ変わっていけばいいんじゃない?」みたいな感じで、けっこう話し合って。試行錯誤しながら家族と向き合ってくれています。

――今でも「試行錯誤」は続いていますか。

宮崎 ただ、それは“ステップファザー”だからというより、ただただ、「父としてどうすればいいか」ということであって、血の繋がりとは関係ないと思うんですよね。

 私も日々、母としてどう接すればよかったんだろうと悩みますし、夫婦として、家族としてどうあるのがベストなのかという悩みは、“ステップファミリーだから”ではない気がします。

SNSで発信した家族ショット(宮崎麗果さんのInstagramより)

――お子さんと黒木さんがはじめて会ったときはどんな感じでしたか。

宮崎 初対面なのに、息子がすぐ、「パパだ!」と言ったんですよ。私が言わせているみたいに思われたら嫌だなと思って、黙らせようとしたくらいで(笑)。

――仕込みと思われたらちょっと嫌ですよね。

宮崎 でも、本当に息子も娘も最初からめちゃくちゃ懐いていて。子どもを2人で予防接種に連れて行ったとき、いざ注射となった瞬間、子どもが私でなく啓司さんの手をパッと掴んだんです。不思議ですね。

 

養育費の未払い問題を改善すべき

――宮崎さんは4人のお子さんのうち、親権を持たれていないお子さんもいらっしゃいます。先日、導入が決まった共同親権についてはどのようにみていますか。

宮崎 一緒に暮らしていていない第1子の父である元夫も私も海外育ちということもあり、共同親権自体には馴染みがありました。

 私たちの場合、離婚後もコミュニケーションが取れているので大きな問題はないですが、気になるのは、DV被害などに遭っている方や、相手との意思疎通が難しいケースです。その判別を誤ると大変なことになると思いますし、そもそも、議論が煮詰まっているとは言えない共同親権の前に、養育費の問題をどうにかしてほしいですね。