そういうわけで西口に出る。まっすぐ延びる大通りの先にひときわ高いビルが…
そういうわけで西口に出ると、ペデストリアンデッキからはアパホテルやオーパ、高島屋といったホテルや商業施設に直結している。高島屋がある町というのは大都市だと相場が決まっている。その上駅直結のオーパまであるのだから、やはり高崎はビッグな町にまちがいないのだ。
高崎駅西口の駅前広場から、まっすぐ西に延びる大通り。この目抜き通りをしばらく辿ってゆくと、右にグイッと大きくカーブする。その先にひときわ高いビルが見えてくる。
地上21階、高さ102.5m、高崎市役所の庁舎だ。なんでも、前橋市にある群馬県庁舎153.8mに次ぐ、群馬県では2番目に高いビルなのだとか。さらにいうと、政令市を除けば日本で一番背の高い市役所でもあるという。このあたりからも、高崎という町の大きさがうかがえるというものだ。
高崎市役所の周りには、音楽のホールから大きな病院、保健センターに郵便局、裁判所と、文化・行政・医療機関が集まっている。ザ・シビックセンターといったところだ。イベント会場にでもなりそうな広い公園もある。
少し高崎駅側に寄れば、地場の百貨店であるスズラン百貨店。百貨店の周辺が、高崎ではいちばんの繁華街、ということなのだろう。ここに県庁舎が置かれていてもなんの違和感もなさそうだ。が、あいにく高崎は県庁所在地ではない。
ショッピングセンターまわりの「お城の気配」
高崎市役所周辺のシビックセンターは、かつて高崎城があった場所だ。周囲を歩くと、高崎城の痕跡がところどころに残っている。
お堀の跡とおぼしき水路があったり、その脇には石垣のようなものもあったり。乾櫓もあるし、そもそもスズラン百貨店の脇道は「お濠端通り」という。シビックセンターの西側には碓氷川が流れているから、往時は碓氷川もお濠がわりになっていたのだろうか。