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20歳の貴乃花が「婚約破棄会見」で宮沢りえへの“未練”を溢れさせた瞬間「仕事を辞めて頂いて、2人でいちから…」

「世紀の婚約」とその破局 #3

18時間前
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「かけおちしようとか」という質問に見せた“拒絶”の反応

 レポーターが“かけおちしようとか、うまくやっていけるよう2人で話し合わなかったのか”と畳みかけると下唇を突き出した。そんなことは言われなくてもわかっている、もう聞きたくないという拒絶の気持ちが見て取れる。

「自分の中で思ったこともありましたが、行動に出せなかった。僕の力のなさ、情けないと思っています」というと今度は口をすぼめる。これは恐怖や心配を表すといわれる仕草で、自信のなさの現れとも言える。

 11月場所後にりえさん宅で5連泊した時に破局につながる出来事があったのかと質問され、貴乃花は軽く頷き、「まぁ」と思い出すように上を見上げた。続けて「その時はなかったんです」と口ごもるように答えると下唇を突き出す。

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 その仕草から、宮沢宅での経験で自分の感覚や考えとは違う違和感を感じてしまったのかもしれない。

 重ねて“その後になにかあったのか?”と聞かれ「考えている以上に大変なものだとわかった」と視線を落とした。

“気持ちに区切りをつけたのは”という質問に鼻を触り、しばらく俯いた後でようやく顔を上げ、「まぁ半月前ですか」と素っ気ない。

©︎時事通信社

 この日、1カ月ぶりに会ったりえさんに対しては「言いたいことは言わせてもらった」と突き放したが、りえさんが少しやせていたのではと聞かれると、「そうだったかもしれないですね」と人差し指で鼻の下を触った。りえさんの弱った様子に、貴乃花は心を痛めていたのだろう。

 しかし“りえさんのお母さんと何かあったのか”という問いには、強いストレス反応を示した。俯いて「う~ん」と考え込み、口元に力を入れ、パッと音を立てる。頭を左右に振り、「話し合いを持つ場があまり多くなかったんじゃないか」と意志疎通がうまくいかなかったことへのいら立ちを隠さなかった。

 りえさんから婚約指輪を返されたことについて言及するときは、口をすぼめて舌先を見せ、両唇を巻き込むようにきつく口を結んだ。指輪を返された時のことを思い出したのだろう。この会見中、貴乃花が最も多くの仕草を見せたのはこの時だ。その瞬間の感情については「う~ん、何とも言えない気持ち」と答えたが、ぐずった鼻を手で拭うそぶりを見せた。

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