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貴乃花との「婚約破棄会見」で、19歳の宮沢りえはなぜ微笑んだのか「絶対に解決できる問題だった」「悲劇のヒロインになるのは絶対に嫌」

「世紀の婚約」とその破局 #2

18時間前
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“世紀の婚約”からわずか2カ月後の1993年1月27日、貴乃花関(当時は貴花田関)と宮沢りえさんが婚約を解消した。当時貴乃花は20歳、りえさんは19歳。婚約会見で見せた熱愛ぶりから2カ月で、2人の間にいったい何が起きたのだろう。

 年末から貴乃花と連絡が取れなくなっていたというりえさんが、話し合いのため貴乃花と顔を合わせたのは1カ月ぶりのことだった。そこで婚約を解消し、その足で都内ホテルで破局会見を行った。

宮沢りえさん ©︎時事通信社

「結婚ということでいろいろな問題が生じたりしたんですけど…」

 会見場にグレーのワンピースで現れた彼女は、思った以上にすっきりと明るい表情を見せた。「まず始めに」と顔を上げ前を向くが、その目は遠くを見ていた。

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 迷惑をかけた人々にお詫びすると「今まで何もコメントできなかったのは、彼と直接話が……」というと、音を立てて短く息を吸い、上に視線を向けてから目を閉じ、そのまま一呼吸置いた。

 音を立てて息を吸ったのは、これから話す「婚約解消」という事実が彼女にとってストレスであるためだ。目を閉じたことからはその時の光景を思い出したくない、困惑や不安、心配だった気持ちを二度と味わいたくないと、不快な感情やネガティブな気持ちを無意識のうちに遮断しようとしたのだろう。 

「すみません。緊張しちゃって」と微笑むと、すっと俯き「なんとも話ができなかったので、自分の気持ちを整理できなかった」と説明する。

破局会見にイエローの着物で登場した貴乃花 ©︎時事通信社

「今もあまり上手には話せませんけど」と視線をあげて話し出すと、「今日会えて、お互いの気持ちというのを確認、できたので」と首を傾げてから、小さく何度も頷いた。

 その仕草からは、まだ疑問が解消されていないこと、なんとか自分を納得させようとしているような印象を受ける。「ご報告しようかと思ってきました」と話すときにはまっすぐ前を向いて、何度も小さく頷いた。

 “どういう確認で、どういう結果になったのか”と記者に問われると、落とした視線を揺らして、「結婚ということでいろいろな問題が生じたりしたんですけど、それを、う~ん……」と開きかけた口を閉じ、視線を上に向ける。言葉を探しているようだ。

 そして「お互いがもう」と首を傾げ、「乗り切ろうという気持ちになれてないというか」と眉間を寄せる。

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