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 様々な事情で成り行きに不透明な部分があるのかな、と感じた。その矢先の7月9日未明、驚きの情報が入った。長男への誹謗中傷が悪化し、実名や個人情報が流布されているという。Xで本人が投稿した。

『精神的に保ちそうにないです。映画「マミー」の公開中止の申入れをさせていただきます』

長男が投稿した面会室での会話

 当事者の家族がなぜここまで追い詰められねばならないのか? 監督の心中も察せられた。だが、ことは再び急展開を見せる。この日、長男は大阪拘置所にいる“マミー”に面会に訪れた。その後の投稿によると、こんなやり取りがあったという。

林眞須美が収監されている大阪拘置所 ©2024digTV

「それで映画どうなん? 観たん?」

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長男「観たよ。すごくよく出来ていると思う。思いのほか反響が大きくて、沢山の人に見てもらえそうやなって浮かれてたわ」

 反響が大きい分、悪意を向けられることも増えて落ち込む。そこまでリスクを負ってやるべきか迷っていると伝えると、

「あんたがイヤな思いするんやったら、せんでいいよ」

 上映は無実を訴える力になるはずだが、あっさり中止を受け入れた。

長男「一回監督に相談してみるわ」

 同世代の人たちは日々楽しく暮らしているのに、自分には「親を早く殺せ」と悪意ある言葉がネットで浴びせられる。その気持ちはわからんやろ?と話すと、しばし沈黙の後、

「ぼくちゃん、林家はいつも楽観やで。元気いっぱいやっていこう」

 そう答えながら、少し泣いていた。

長男「なんで死刑囚に励まされてんねん(笑)」

 そう告げて面会室を後にすると、閉じたドアの向こうから大きな声で、

「死刑囚って言うなっ!」