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 もし可能であれば、夏の間は住まいの中で寝室に使う部屋を、「南・西に窓のある部屋」から「北・東に窓のある部屋」へ、「上階の部屋」から「下階の部屋」へと移動させてみましょう。同じ家でも気温差が数度もある場合があり、驚くほど寝やすくなることがあります。

ダメなことその2:枕元にスマホを置く

 夏場、住まいに熱をこもらせるのは太陽ばかりではありません。私たち自身の体も熱源となるほか、あらゆる電気製品もその原因になることがあります。

 特に発熱しやすい家電、電気製品を寝床のそばに置いておくと寝苦しさの原因になります。たとえば目覚まし時計としてスマホを充電しながら頭の近くなどに置いている方は、試しに体から遠く離して寝てみてください。

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スマホなどの熱源を枕元から離しておく ©AFLO

ダメなことその3:寝具の入れ替えやケアをせず、使いっぱなしにする

 すでにだいぶ暑くなっているにもかかわらず、まだ冬用の敷きパッドや吸湿発熱素材を使った布団などといった「あたたかい寝具」を使ったままでいる……なんていうことはありませんか?

 通年使えるシーツ等を使用している場合でも、もし寝苦しいようであれば、接触冷感や吸湿速乾を謳うタイプの敷きパッドを試してみるのも一手です。羽毛布団の多くはシーズンレスで使用できますが、夏場はカバーを夏仕様のものに替えると、より寝やすくなります。

夏用の寝具に入れ替え、接触冷感素材など機能性繊維のものはこまめに洗濯を ©maruco/イメージマート

 さらに、機能性繊維でできた敷きパッドや上掛け布団などは、熱伝導率に優れていたり、汗の水分を素早く蒸発させる気化熱の効果でひんやりさせるなどの作用があります。さまざまな商品が出ていますし、価格帯にも幅があるので、可能な範囲で取り入れてみると涼しさを得ることができるでしょう。

 ただしこのタイプの繊維商品の効果を持続させるには、汗や皮脂の汚れを溜めないように注意。臭いや汚れ対策としても、比較的こまめな洗濯・乾燥が必要です。また洗濯の際には、柔軟剤を使用しないことも大切です。柔軟剤の成分が、機能性繊維をコーティングしてしまうため、せっかくの効果が失われてしまうことがあります。