「結婚式では2人ともウエディングドレスを着たかったのですが、会場を見つけるのに苦労したんです。ホテルや教会など色々なところを探しましたが…」
33歳のときにハマった「女装」を46歳の今も続けるミュージシャンの谷琢磨さん(現在46歳)。最愛のパートナーとの結婚式もウエディングで臨もうとしたものの、そこには“あるアクシデント”が。知られざる「結婚式マナー」とは?(全2回の2回目/前編を読む)
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女装モデルが結婚して苦労したこと
――女装をするようになってから出会った女性と結婚されたそうですが、「結婚式で困ったこと」とは何だったのでしょうか。
谷琢磨(以下、谷) 結婚式では2人ともウエディングドレスを着たかったのですが、会場を見つけるのに苦労したんです。ホテルや教会など色々なところを探しましたが、「男女関係なく、結婚式ではウエディングドレスはお1人だけというのがマナーなんです」と言われて軒並み断られてしまいました。結局、原宿にある小さな教会でOKが出たので、希望通り式を挙げることができました。
――奥様はどんな方なのですか?
谷 9歳年下で、見た目は僕と瓜二つです。好きなファッションが同じで、体型が似ているのでお洋服をよくシェアしています。
――結婚のきっかけは何だったのでしょうか。
谷 僕はバンドマンですが、昔から全然モテなかったんです。女装するようになってからは、性別を越えた、ゆるキャラ的な存在だと思われるのか、ますます恋愛対象として見られなくなっていました。そんなとき、唯一「好きです」と言ってくださったのが奥さんだったんです。「このご縁を逃したら、この先誰ともお付き合いしないだろうな」と思って交際することになりました。お付き合いをしてみると素晴らしい方だし、すごく気が合ったので僕が39歳のときに結婚することになりました。親も友人も「まさか結婚するとは」と驚いていましたね。
――奥様のご両親に結婚の挨拶をするときは、女装をして行ったのですか?
谷 隠すのはよくないと思って、ばっちりメイクのフル装備で行きました。緊張しましたが全く問題なく受け入れてくださって、「自分の人生全てラッキーだな」と思いましたね。
「実はパパなんです」と告白すると…
――普段は、どんなパパなのでしょうか。
谷 5歳と7歳の娘がいるのですが、幼稚園の送り迎えもするし、仕事の時間を調整して、家で子供達をお風呂に入れてから撮影現場に戻ったり、子育て第一に過ごしています。
――お子さん達は、パパが女装していることをどう捉えているのでしょうか。