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――インタビュー記事には「全裸でグルグル巻にしてウンコ食わせてバックドロップして…」(「ロッキング・オン・ジャパン」1994年1月号)など衝撃的な表記があります。改めて記事を見て、どう思われましたか。

小山田 雑誌が出た当時読んでショックを受けて、僕はそれ以来ちゃんと見たことはありませんでした。家にもなかったですし。あらためて対峙するのは怖かったですが、家族と話すにしても、まず1回実物と向き合う必要がありました。でも、やっぱり記憶以上にひどいことが書いてあって……。

 

――家族に見せた時の反応はどうでしたか?

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小山田 パートナーも息子も実物を見るのは初めてで、やはりショックを受けていました。特にパートナーは、なぜ僕がこんなことを言ったのか、本当に言ったのかと混乱しているようでした。

――小山田さんからはどんな風に話をしたのでしょう。

小山田 3人で雑誌を見ながら「この部分は事実」「これはやってないけど、取材の時に盛って話してしまったかもしれない」「これは僕は言っていないと思う。本文で書いてあることと見出しも食い違っている」と、書いてあること1つ1つについて細かい話をしました。自分の失敗について話をするのは苦しいことでしたけど、今まで逃げてきたというか、避けてきた部分もあったので、今度こそちゃんと説明しなきゃいけないと思いました。

深夜4時まで続いた家族3人での話し合い

――お2人はその話をどんな風に聞いていましたか。

小山田 とても不安そうでした。でも僕のことを心配もしてくれて、我慢強くずっと話を聞いてくれました。

 

――家族に嫌われてしまうかも、という不安は感じましたか?

小山田 それは……あまり考えませんでした。僕がした悪いことも、バカなこともとにかくちゃんと説明して、わかってもらいたいという気持ちでした。

――本には、家族3人での話し合いが4時間続いたと書かれています。

小山田 気づいたら深夜4時だったので、そのくらいは話をしていたと思います。3人で出した結論は「僕が自分の言葉で説明するしかない」というもので、眠れそうになかったのでそのままパソコンに向かって声明文を書きはじめました。書く前にパートナーから「とにかく言い訳しないで、本当のことを書いて」と言われたのは覚えています。