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直ぐに休暇届を出して沖縄に飛んだ
お塩やお水からは、沖縄を思い出すように、アンモニア臭からは、その行いを思い出すように、人の気配はそのお墓にお入りになっておられる方だったのではないでしょうか。
広崎さんは、直ぐに会社に休暇届を出して、再び沖縄に、そのお墓を掃除しに行かれました。その時、偶然、そのお墓のご家族の方がお参りに来られたようで、事の顚末(てんまつ)をお話しし、心より謝罪されたそうです。
すると、そのご家族は「お墓にご先祖様がいて下さっている証明にもなりましたね」と笑って許してくださったそうです。
悪行には、悪いと分かっていてするものと、悪いとは知らずにするものがあります。
この二つの内、早く止められるのはどちらの悪行でしょうか。
もちろん、悪いと分かっている方が、早く止めることが出来ます。しかし、悪いとは知らずにしてしまった悪行は、その行いが悪いと理解出来るまで止めることが出来ません。そうなると、その報いをいつの日か受けることとなってしまいます。
そうならない為に、自分の行いが正しいかどうかを確認しなくてはいけません。それを確認する為にはどのようにすれば良いかと言いますと、お経を勉強することだと私は思います。
悪行に気がつくことは、その人の人生において、大きな幸福の一つだと思います。