“不倫騒動”後、メディア取材を一切受けていなかった広末涼子(44)が、「文藝春秋」の対談連載「有働由美子のマイフェアパーソン」に登場。騒動後の日々について、120分にわたって語りつくした。
「ちゃんと食べてる?」先輩女優からの連絡
有働 今年2月には芸能事務所を退所するという、大きな選択をされました。前事務所には26年間も所属されていたそうですね。
広末 10代の頃からお世話になっていましたので、確かにそれくらいになりますね。
有働 退所のタイミングで、個人事務所R.Hでの芸能活動再開を発表されましたね。
広末 実は今回ばかりは、辞めることを真剣に考えました。
有働 それは女優業自体を?
広末 はい。初めての出産時から「私が女優をしていてこの子が幸せになれるだろうか」と、家族に迷惑をかける可能性も考えてきましたが、自分はこの仕事に誇りを持っているし、一生懸命働く背中を見せていれば思いは必ず伝わるはずだと思ってきました。ただ昨年の騒動では、そう断言することができない状況でもあったので、なかなか前向きな気持ちにはなれなかったです。
有働 辛い時期でしたね。
広末 それでも子どもたちは支えてくれたし、どん底の時でさえ温かい言葉をくださる方もいらっしゃって、本当にありがたかったです。
有働 お子さんのことは後ほどじっくり伺うとして、言葉をかけてくれた中には芸能界の方もいますか?
広末 黒木瞳さんが「ちゃんと食べてる?」と連絡をくださって、ご自宅でお食事をご馳走になりました。その時いただいたメールの言葉はすべてノートに書き留めました。
有働 心遣いが沁みますね。共演されたことがあるんですか?
広末 『オヤジぃ。』(TBS系)という田村正和さん主演のドラマで、私のお母さん役をやっていただいたことがあり、長男が生まれた時も一番にお手紙をくださいました。素敵な女優さんで、尊敬しています。
“社長”広末のお仕事
有働 独立して個人事務所の社長になったことで、今までとは違うお仕事も増えたのではないですか。
広末 今までのマネージャーさんに改めて感謝する日々です。ある程度わかっているつもりでいたけれど、これほどまでにお仕事があったとは、全然見えていなかったと思って。
有働 今、事務所に来るお仕事の依頼を“社長”の広末さんはどのくらい見ているんですか?