グラビアに力を入れ始めたワケ
——最近はグラビアにも力を入れているそうですが、いつから始めたのでしょうか。
入澤 一番最初は歯学部に通っていた時です。週刊誌のグラビアをやらせてもらって。でも、その時に「グラビアは駄目」って言われたんですよ。
——誰から言われたんですか。
入澤 事務所の人です。たぶん私に色気がないからなのかなって(笑)。でも、私はもともとファッションが好きで、結構スタイルには自信があったので。エロい感じではなく、ヘルシーな肌見せが好きだったので、ずっとグラビアやりたかったんですよ。
で、修士の時に、このきれいな姿を残したいって思って、DVDを出したのがきっかけで、がっつりグラビアをやることになりました。
——今は撮影会にも力を入れていますよね。
入澤 グラビアをやるといろんな界隈の方が見てくださってファンの幅も広がるのでやっています。前は女の子のファンが多かったんですが、今は男の人に結構推してもらえるようになりました。
ミスコンおじさんの件もあって、男の人を敵に回してたので、男性にはあんまり伸びなかったんですよ。でも、グラビアを始めて交流会などでコミュニケーションを取るようになってから「昔の印象とだいぶ違うね」と言ってもらうことも増えて。
「あの子はすごいいい子だし、たぶんそういう素直な子だから、別に悪気はないと思うよ」って擁護してくれる人がたくさんいて。
——直接会うと印象が違うんですね。
入澤 そうですね。SNSでの会話よりも直接会ってコミュニケーションを取る方がすごく大事なんだなって。「この子いい子だし、せっかく博士も行って勉強もしてるんだから、応援してあげようよ」っていうファンがついてくれました。
前まではどれだけ知名度を伸ばせるかってことを考えて、多少の炎上も厭わないって感じだったんですが、やっぱり今はフォロワー数じゃなくて、中身だなって。
失敗もしたけど、どこからでも再起できる
——今後も撮影会を続けたいと。
入澤 撮影会は月1でやりたいし、やっぱりファンの人と会いたいし、それにメジャーになりたいです。メジャーになって、今度はファンの人に恩返ししたいですね。
——2026年に大学院を卒業される予定とのことですが、その後の目標は何かありますか。
入澤 アイドル文化人タレントになるのが目標です。これは私だからできる職業だなって。炎上も経験して、モデルやグラビアもやって、テレビにも出て。大学院でSNSの研究もして論文も発表したし。
「30歳にもなって大学通ってんのかよ」って言われることもあるんですけど、何かに努力しているのって純粋にかっこいいじゃないですか。たしかに私はまだ何者にもなれていないけど、いろんなことに挑戦して、結果的に今やりたい研究ができているんですよ。
やっぱり行動することは大切なので、駄目でもいいから、一歩踏み出してみることが大切だなって思って。失敗もしたけど、どこからでも再起できるので。そういう姿勢をみなさんに見せて勇気づけられたら嬉しいです。
写真= 石川啓次/文藝春秋