課金トラブルへの対処法

「子供がスマホで勝手にアイテム課金をした」という問題はしばしば聞くエピソードだ。

 子供がなんらかの方法で認証を突破したり、あるいはキャリア決済を悪用してしまうケースもある。この問題を解決するには環境づくりが重要だ。

©mapo/イメージマート

 iOSもAndroidもアプリ内課金を無効にしたり、購入の承認を必須にする設定などが用意されているため、きちんと設定を行う必要がある。あるいは子供がゲーム内アイテムを欲しがるのであれば、プリペイドカードであげるなり、クレジットカードの情報を残さない形にするなどの工夫が必要となる。

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 また、子供にガチャを触れさせるのも難しい問題だ。いわゆるカプセルトイですら親としては厄介な代物だが、ことデジタルのガチャになるとより厄介になる。なぜならガチャは、プレイヤーの心に訴える力が非常に強いからだ。

ガチャも確率が穏当なもの、かなり厳しいものなどゲームによってさまざま。よいガチャか否かは、そのゲームをある程度遊ばないとわからない。

 海外でガチャは「ルートボックス」と呼ばれ、一部の国では規制されている。ガチャの問題はさまざまである。ギャンブルに近いという見解もあるし、商売として健全でない側面もある。何より確率が低い割によい金額をとる傾向にある。

 ただ、こういったお金の問題もいずれ子供に教えなければならないものではある。世の中には確率機のクレーンキャッチャーがあること、ショッピングモールにある1000円ガチャは損をすることがたいていなど、ひどい現実はゲームの外にもあり、それをいずれ学ぶ、もしくは教える必要がある。

 また、ガチャも健全に遊べているのならば問題はない。身体に悪影響ばかりある酒、愚者の税金と呼ばれる宝くじですら、適切に楽しめているのであれば問題ないように、やはり欲望を飼いならすことを教えるべきだろう。