神や写真にこだわりが

 さらに会場では、ポスターの“とある部分”が参加者の間で話題になった。

「『あ、秋篠宮家の……』と、悠仁さまのお名前に注目して立ち止まる方が多かったと思いますが、他のポスターと比べて、際立ってちがう部分があった。それは、ポスター紙の材質です。基本的には光沢紙とか普通紙を使っているものが多かったのですが、悠仁さまたちのポスターは、高級感あるしっかりした材質の和紙を使っていらっしゃった」(同前)

 そのため、「この紙、何だろう?」とそっと手で触れている来場者も多かったという。だが、こだわりが見られたのは、それだけではない。

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「他のポスター発表と比べて、写真を大きく掲載しているのが印象的でした。また、あえてなのか、写真に枠線がない点にも美意識を感じましたね。他の発表の中には画質が荒い写真もあったのですが、悠仁さまのトンボの写真は、トンボをはっきり見せるために背景がきれいにボカされていた上、高画質。『このトンボの美しさを見てほしい!』という“トンボ愛”を感じました」(同前)

眞子さん、佳子さまと赤坂御用地の田んぼをご覧になる悠仁さま(2018年、宮内庁提供)

海外の研究者に向けた“おもてなし”?

 工夫は紙や写真にとどまらなかったというのは別の参加者だ。

「英文の記述内容を読んでるときに思わず笑いを漏らす人がいたのですが、私も目を通して納得しました。皇居のお濠についての説明で、『江戸時代、敵の侵入を防ぐ防壁として機能していた。(例えば)忍者とか……』と、まさかの“忍者”に関する言及があったんです」

 会議にはのべ77の国と地域から約4000人が参加している。もしかしたら海外の研究者らを意識しての“悠仁さま流おもてなし”だったのかもしれない。

 無事に国際学会デビューを終えた悠仁さま。その今後を、宮内庁記者が語る。

「悠仁さまは今年に入り、1日7~8時間を受験勉強に費やしているそうです。トンボ研究の時間も削減され、研究仲間はめっきり出入りが減ったとか。9月にはお誕生日を迎え、成年皇族となられますが、勉学に集中するとして、儀式は延期を予定しています」

 夏が終わり、本格的な受験シーズンが到来しようとしている。

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