不妊治療を断念。二人で義父へ報告に
足かけ5年におよんだ治療だった。同じ頃、タイタンでは所属タレントである長井秀和と橋下徹弁護士がブレイク。光代氏はふたたび社長業に忙殺されていく。仕事との両立を不可能と判断した光代氏は、ここで不妊治療を断念。すぐに頭に浮かんだのは義父の顔だったという。
「このタイミングでしっかりと『不妊治療をやめます』と伝えないと、お義父さんはいつまでも私に『孫の顔を見たい』と言い続けるはずです。それはお互いにとって不幸なこと。時間を取ってもらって、太田と二人でお義父さんにこれまでの不妊治療の報告に行きました」
「うちの光に限ってそんなことはない!」
太田光の実家に向かう夫婦の手には一つの書類が握られていた。それは太田光の精液検査の結果で、データ上では精子の量が同年代の男性よりも少なく、お互いの年齢も考慮するとなかなか妊娠は難しいだろうという医師の見解が添えられていた。
だが、夫婦そろっての報告に、義父の第一声は、
「うちの光に限ってそんなことはない!」
当時は不妊の原因についての周囲の理解も価値観も、現在とは大きく異なっていた。事務所快進撃の陰で、光代社長は人知れず苦しんだ――。
9月10日発売の「文藝春秋」10月号では、夫婦で取り組んだ治療の過程について、全10ページにわたり掲載している(「文藝春秋 電子版」は9月9日公開)。
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