「面白い」「すごく共感する」。経営者をはじめ、さまざまな人が絶賛している『宗教を学べば経営がわかる』。中東情勢やアメリカ大統領選について、共著者の池上彰さんと入山章栄さんが本の刊行を記念して特別対談を行った。*この対談は、文化放送「浜松町Innovation Culture Cafe」(9月2日放送分)を再構成したものです。

『宗教を学べば経営がわかる』

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入山 「浜松町Innovation Culture Cafe」、今週はビッグなゲストにご来店いただきました。ジャーナリストの池上彰さんです。よろしくお願いします。まさか池上さんに来ていただけるとは思わなかったんです。テレビは毎日のように出られていますけど、ラジオはいかがですか。

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池上 私はラジオ大好きですから。文化放送がいまの浜松町に引っ越す前、新宿区(四谷)にあった頃にもお邪魔していました。実は私、NHKの採用試験を受験したところ、当時大学の就職課から「文化放送が一般募集しているけど受けないか」と言われて受けたんです。4次試験まで通って、5人に絞られた5次試験で最後に社長との面接で、社長と喧嘩をしまして。

入山 すごい話ですね。

 

池上 社長との面接は儀式的なもので、5人とも入れるつもりだったのに、私1人だけこうなっちゃったもんだから、他の取締役は喧嘩を必死になって止めてくれたわけです。面接が終わってから人事の人に「明日、合否を連絡します」と言われたんですが、何日経っても連絡が来ない。問い合わせをしても「もうちょっとお待ちください」って言われて、最終的に私だけ落ちたという。文化放送が受かっていれば文化放送に入るつもりでした。

入山 いやあ、そうですか。池上さん、ラジオは結構好きなんですね。

池上 受験勉強の頃から、落合恵子さんや、土居まさるさんの番組をずっと聴いてました。ニッポン放送の「オールナイトニッポン」や、TBSラジオの「パックインミュージック」もありましたけど、やっぱり文化放送が好きでしたからね。