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塩味が効いたおしゃれな「冷製ラタトゥイユそば」

 次は都営地下鉄三田線板橋区役所前駅からほど近い一角で営業している「蕎麦食堂いけち」。店長の池田晃久さん、その妹と母による家族経営の店として人気となっている。そばうどんだけでなく「大きな唐揚げ定食」や「カツ丼」など定食メニューも豊富だ。

 今年は猛暑対応ということで、「豚しゃぶラー油サラダそば」や「もりもり牛おろしそば」などが人気だという。 

板橋区役所前駅から近い「蕎麦食堂いけち」

 そして、夏の終わりはトマトの収穫期ということもあり、母のひとみさん手作りのトマトと野菜のオリーブオイル煮(ラタトゥイユ)を使ったそばを提供しているとのこと。 

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 店長の池田晃久さんによると、14種類の食材(ズッキーニ、ピーマン、赤パプリカ、黄色パプリカ、ごぼう、椎茸、じゃがいも、人参、玉ねぎ、トマト、なす、アスパラ、ウインナー、鶏肉/野菜12種、肉2種)にオレガノやガーリックなど数種類のハーブやスパイス・オリーブオイルを使ってじっくり煮込んで作った自信作だという。 

 さっそく「冷製ラタトゥイユそば」(1200円)を注文した。待つこと3分。完成したその姿にテンションが上がる。大きめの赤い平皿に冷たく〆たそばに冷たいそばつゆ。その上にたっぷりのラタトゥイユ、おくらを添えてオイルがひとかけしてある。

「冷製ラタトゥイユそば」にはチーズとタバスコがついてくる

 ひとくちラタトゥイユを食べてみる。返しだろうか、しっかりと塩味が利いた奥深い味に仕上がっている。これは上品な味でお洒落である。そばと一緒に食べてみるとこれがすごくよく合っている。 

 神楽坂「蕎楽亭」の夏メニュー「トマトそば」とはまた違った方向の味で面白い。途中で粉チーズとタバスコをかけて食べると、これがまたさっぱりといただける。フランスパンの一枚でもあればいうことなしだ。 

 池田店長に話を聞くと、富士そばYouTuberの女子二人のために試作したところ、美味いと評判になってメニュー化したとのこと。数量限定だがしばらくは楽しめそうだ。温かいそばにラタトゥイユをかけてもうまそうだ。また楽しみが増えてしまった。