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日本代表に復帰した伊東純也と、長谷部誠コーチの存在感

――今回、代表に復帰した伊東純也のプレーは、どう見ていましたか。

 中国戦、バーレーン戦ともに途中交代で入りましたが、やっぱり存在感は大きいですね。三笘のドリブルと伊東のスピードは、相手にとって本当に脅威。2人ともカタールW杯から両サイドでプレーしていますが、単独突破だけではなく、今は周囲をうまく使えるようになって、コンビネーションのプレーが非常に良くなった。

 当時より格段にうまくなっていますし、怖い選手になっている。代表のレギュラー争いは激しいですが、伊東と三笘は鉄板ですね。

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――この最終予選から長谷部誠がコーチとして参加することになりました。このメリットは、この2試合からは感じられましたか?

 選手に細かいアドバイスとかをしているようだけど、だからといってそこまでガラッと大きく変わった感じはありません。たぶん、まだ手探りの段階だと思います。あくまで監督は森保さんなので、長谷部が自分の判断だけで選手に何かを伝えることはできない。

 それは分かっていると思うので、“長谷部効果”が出てくるのは、まだ先でしょう。ただ、監督より選手に近い存在なので、選手は相談しやすいだろうし、スタッフと選手の隙間を埋める存在としても重要になっていくのは間違いないと思います。

日本代表に復帰した伊東純也選手 ©文藝春秋

2列目の選手のクオリティがすごく上がっている

――監督と選手の橋渡し的な役割でしょうか。

 選手は、いろんな考えを持っているけど、それをストレートに監督に言えないものなんです。でも、長谷部には言えるところがあると思うんです。

 長谷部は選手の言葉を受けてうまく噛み砕きながら監督に伝えていくことができますし、逆に監督の考えを理解して、選手にもっとこうしたらいいんじゃないかって伝えることもできるので、これから選手にとって大きな存在になっていくと思います。

 ただ、チームにはコーチがたくさんいるので、チーム内の交通整理はなかなか大変でしょうね。