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 だが、滅多に手に入らない女教師を手に入れたことで、S君は真紀との付き合いに飽きてしまった。すると、真紀はS君との関係をつなぎ止めようと、「私、妊娠したみたい。産んだほうがいい?」などと迫るようになり、「つわりがひどいから、私のそばにいて」という電話がしょっちゅうかかってくるようになったので、S君は次第にうんざりしてしまったという。

「先生とSが同棲するアパートを借りると言って、部屋探しに付いて行ったこともある。先生は学校の近くで、部屋が複数ある物件を選んだ。その帰り道、『今日は付き合ってくれてありがとう』ということで、居酒屋に誘われた。Sは先生と付き合っているとき、学校を休んで先生と会っていた。

 先生は学校を辞めた後、『OLをしている』と言っていたが、新学期が始まってからも、毎日のようにSの家に来た。僕らがタバコを吸っていても、何も注意しなかった。先生も吸っていたので、『妊娠中なのに、大丈夫なの?』と聞くと、『大丈夫だよ』と言っていた。最後に会ったのは、ちょうどSが警察に捕まった頃だった。僕の携帯に『私も捕まっちゃってね…』と先生から電話がかかってきた。それっきり、先生とは連絡がつかなくなった。今、どこで何をしているのかも分からない」

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この事件の被害者は誰なのか…

 真紀は淫行で書類送検されたが、純愛が認められて不起訴になった。結局のところ、精神年齢の低い女教師が、手練手管に長けた教え子の少年に弄ばれたという事件だろう。

写真はイメージ ©getty

 この事件の被害者は少年なのだろうか。S君に会うのを拒絶されてから、玄関前で「話がしたい」と何時間も泣きわめき、「殺して!」と叫んでいた女教師の方かもしれない。