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家族がいるのにAVを見るようになった父

――娘と妻が懸命に働くなか、父はゲーム三昧。

ミンミコ ゲームしてるか、AV見てるか。家族がいるのにAVを見るようになって、「ああ、本当にダメなんだ」って。

――家族で聞くものではない声や音が響くじゃないですか。

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ミンミコ リビングか1階のオフィスで、スマホで見ているんですよ。で、私や母がそばに行くと音量が下がって、遠くに行くと音量が上がる。

 

――それ、見ているだけで済みます?

ミンミコ 見た後は、トイレに入ってしばらく出てこなくなる。

――なるほど……それでも父親と会話はあったのですか?

ミンミコ 頑張って話すようにしてました。心が病んでて働かないとかなら、普通に接してあげてたらいつかは治るかなぁと。でも、AVを見始めてからは完全にムリになりましたね。

認知症になった祖母が包丁を振り回す

――両親の仲はどうだったんでしょう。

ミンミコ 昔は仲が良かったですね。でも、おばあちゃんと母の関係はメッチャ悪かったです。おばあちゃんも一緒に住んでいたんですけど、ガラが悪いというか。水の入ったコップにタバコを放り込んで消すんですよ。

 おかげで、私はコップでたばこを消す人間が一番嫌いになったんですよ。で、私が高校生の頃に認知症になって、さらにガラが悪くなるという。認知症になるまでは、私には優しくしてくれたんですけど。

――「認知症になって、さらにガラが悪くなる」って、どんなふうに。

ミンミコ 包丁で母を刺そうとするんですよ。私が必死になって「やめて、おばあちゃん!」って止めてました。

 

――娘と妻が包丁を振り回す祖母に震えるなか、父はゲーム三昧。

ミンミコ ゲームしてるか、AV見てるか。家の中の治安が悪すぎて、外にいたほうが安全でしたもん。おばあちゃんは要介護4まで進んで。

 死んだおじいちゃんを探すと言って徘徊もしたし、「財布を盗んだろ」って騒ぎもしましたし。徘徊しても誰も助けてくれないんですよ、地元でめちゃくちゃ嫌われていて。

――おばあちゃん、地元で一体なにをしたんですか?

ミンミコ 地元でも性格が悪すぎるババアで有名だったんですよ。

 だから、近所の人に言われました。「かわいそうやけど、助けになってあげる気になられへんわ」って。たしかに、おばあちゃんが近所の方々に取ってきた態度を考えると納得ですけど、「面と向かって、それ言う?!」と思いましたね。