認知症の祖母がボヤ騒動を起こして…
――「家にも学校にも居場所がなくて、常に戦場にいるみたいな感じ」だったとのことですが、そんななかでも現実逃避できることや拠り所みたいなものはありませんでしたか。ゲームが好きだと話していましたが。
ミンミコ 本が好きなんで、夜に家の外で読書してましたね。家は本を読める環境じゃなかったんで。コンビニか自販機の光を頼りにして。セブン-イレブンのゴミ箱の横に、無料の求人誌を敷いて、そこに座って黙々と。あと、やっぱりゲームとアニメですね。
――おばあちゃんに関して、行政に相談したりは。
ミンミコ 行政は、最後の最後でお世話に。おばあちゃんが家に火つけて、それで施設に入ったんです。
――どうして火を。
ミンミコ タバコの不始末。危ないから、ライターを渡さないようにしていたんですよ。そうしたらコンロで火をつけて、そのまま火を消さずにいてボヤを起こしちゃったんです。
それから、1年か2年して亡くなりました。
――病気ですか。
ミンミコ めっちゃ元気だったんですけど、認知症だったから脳の機能低下に合わせて、体の機能も落ちていって。
上京しても就職はせずにコスプレ配信
――そして、家が差し押さえられると。
ミンミコ 大学を出る年に。いきなりでしたね。私、通知書とか一切目にしてなかったのでびっくりして。おかあさんも知らなくて、父だけ把握してたんですよ。私は上京するつもりだったので、お母さんの実家にしばらく住んでから、2022年3月に東京へ出てきて。おかあさんも差し押さえを機に、ようやく父と離婚して自分の実家へ。
そこで、私は父とは縁を切ってます。
――東京で就職を。
ミンミコ してないです。就職活動してるような時間もなかったですし、学校に馴染めたこともなかったので60歳まで同じ会社で同じメンバーと勤め上げる環境にも後ろ向きな気持ちもあって。コロナピークの時期だったので、周りもかなり就職は難儀してました。
あと、コロナの影響でバイト先が代わる代わる全部軒並み潰れて、配信をするようになってもいたので、この流れで食べてはいけるだろうなと言うのはありました。新卒の初任給よりは収入があったので、コロナ抜けた時に金銭的に不安定であれば就職とか考えてもいいのかなと。
上京してからコスプレを始めて、コスプレ配信とかからだったんですけど、おかげさまで今はコスプレイヤーとして安定した生活を送らせていただいています。