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織田信長役は山田孝之!? 2020年大河の出演キャストを予想してみた

NHK大河『麒麟がくる』の配役、誰がいい?

2018/05/13
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 このほか、主要な人物の配役を以下のとおり、多分に希望を込めて予想してみた。

斎藤道三:香川照之

斎藤利三:滝藤賢一

今川義元:草彅剛

足利義昭:宮藤官九郎

細川藤孝:大泉洋

豊臣秀吉:星野源

徳川家康:松尾諭

細川ガラシャ:浜辺美波(対抗:奈緒)

“アクの強い重鎮”は香川照之にお任せしたい

香川照之 ©杉山拓也/文藝春秋

 光秀が信長以前に仕えた斎藤道三には、ベテランがキャスティングされるものとして予想してみた。まず思い浮かんだのは、池端とは『昭和四十六年、大久保清の犯罪』(1983年)や『イエスの方舟~イエスと呼ばれた男と19人の女たち~』(1985年)などの実録物で何度もタッグを組んでいるビートたけしだが、前年の『いだてん』で語り手となる古今亭志ん生役に決まっている以上、2年連続での大河出演はちょっと考えにくい。

 それならと思いいたったのが、大河ドラマでたびたび主要な人物を演じてきた香川照之だ。長谷川博己とは昨年、TBSの日曜劇場『小さな巨人』で互いに対立する刑事役で共演したのが記憶に新しいし、池端作品では一昨年にNHKで放送された『百合子さんの絵本~陸軍武官・小野寺夫婦の戦争~』で主演している(薬師丸ひろ子とのW主演)。「美濃のまむし」と呼ばれた道三のあくの強いキャラは、きっと香川にハマることだろう。

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滝藤賢一と長谷川博己 “生涯の相棒”タッグを見たい

滝藤賢一 ©山元茂樹/文藝春秋

 斎藤利三は光秀の重臣で、徳川家光の乳母・春日局の父親である。長谷川博己の脇を固めるにはどんな俳優がふさわしいか考えてみたところ、滝藤賢一が思い浮かんだ。長谷川とは同年代で、いずれも映画監督を志して演劇の道に進んだことなど共通点も多い。

 それにもかかわらず、二人が共演したことは意外にもほとんどないようだ。ここはぜひ、光秀と死ぬまで行動を共にすることになる利三役で滝藤が長谷川と共演するところを見てみたい。

 今川義元はここしばらくの大河ドラマでは、谷原章介(『風林火山』2007年)や春風亭昇太(『おんな城主 直虎』2017年)が演じている。

 前者はそれまで公家のイメージの強かった義元像を覆す演出が、後者は寡黙で何を考えているかわからない義元に、落語家をあてたことが興味深かった。それだけに次は誰が演じるのか悩むが、最近、NHKスペシャル『未解決事件 File.06 赤報隊事件』で印象深い演技を見せた草彅剛なら、また違った義元像を見せてくれるのではないだろうか。