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その4:使っていることを秘密にしておきたいアプリを隠す機能

「iOS 18」では、ホーム画面に置いておきたくないアプリを非表示にできるようになりました。従来もホーム画面からアプリを取り除くことは可能でしたが、今回の機能はアプリライブラリの一覧からも見えなくなるため、使っていることを知られたくないアプリや、iPhoneを子供に使わせる場合などに開かせたくないアプリは、この方法で非表示にするのがベターです。

 この機能で非表示にしたアプリはどのようにして呼び出せばよいのでしょうか。これらはアプリライブラリの最下段にある「非表示」というフォルダにまとめられており、そこから呼び出せます。つまりアプリライブラリから完全になくすことはできないのですが、Face IDでロックを解除しない限り、実際にどんなアプリが格納されているかは確認できないため、どんなアプリを隠しているか悟られることはないというわけです。

 ちなみにこの機能、もともとはアプリの起動時にFace IDによる認証を要求するというセキュリティ機能が主で、アプリそのものを非表示にするのはそのオプションに相当します。アプリ自体は見えても問題ないのであれば、Face IDでのロック機能だけを有効にすればよいでしょう。

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アプリを非表示にするには、アプリのアイコンを長押しし「Face IDを必要にする」をタップします(左)「非表示にしてFace IDを必要にする」を選択するとアプリが非表示になります(中央)非表示にしたアプリは、アプリライブラリの最下段にある「非表示」から呼び出せます。ちなみにフォルダは不可視になっているので、どのようなアプリを非表示にしているかはFace IDでロックを解除しない限りわかりません(右)

その5:Webページ上の不要なエリアを非表示にする機能

 一般的なウェブページでは、検索フォームやサイト内のカテゴリ一覧といった決まったエリアが画面上で一定のスペースを占有しており、邪魔に感じることもしばしばです。今回ブラウザ「Safari」に新しく追加された「気をそらす項目を非表示」を使えば、これらを非表示にして、そのぶん表示したいコンテンツのスペースを増やすことができます。

 この「気をそらす項目を非表示」をオンにした状態で、非表示にしたいエリアをタップすると、それらが青い枠で囲われますので、中央の「非表示」というアイコンをタップすれば、それらが砂のように流れ去るエフェクトとともに、そのエリアが消失します。画面右下の「完了」を押して確定させることで、次回以降のページの読み込み時も、それらは表示されなくなるという仕組みです。

Safari上で特定のエリアを非表示にするには、下段にあるURL欄の左端をタップします(左)メニューの中から「気をそらす項目を非表示」をタップします(中央)非表示にしたいエリアをタップすると青枠で囲われますので、中央の「非表示」ボタンをタップします(右)
非表示を選択したエリアが砂のように流れ去るエフェクトが表示されます。完了したら右下の「完了」をタップして元の画面に戻ります(左)コンテンツが詰めて表示されました。リロードしても原則この状態が維持されます(中央)ただし万能というわけではないため、非表示化できなかったウェブページを報告するフォームも用意されています(右)

 もっともこの機能、広告のように、ページを読み込むたびにHTMLソースが書き換わる場合はうまく動作しないほか、再読み込みによって表示が復活する場合も稀にあります。また今後はウェブページの側も非表示にされないよう、HTMLソースに対策を施してくるはずで、どのくらい使い物になるかは不透明です。

 したがって現状では、広告をブロックする用途ではあまり期待せず、検索ボックスやサイト内インデックス、またSNSシェアボタンなど、ページ内で大きなスペースを占有している静的なブロックを見えなくする機能と考えたほうがよさそうです。何はともあれ、どのようにして設定するのか、一度は試してみてもよいのではないでしょうか。