昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

ヒャダインが語る「批判されても『24時間テレビ』が成功する日テレの事情」

ヒャダイン×てれびのスキマ「日本テレビのえげつない勝ち方」#3

数字を獲れるならそれをやればいい

戸部田 ほんとすごいですよね。反応だけ見ると、なんで獲れるのか、って思っちゃいますよね。

ヒャダイン だからそこらへんも、日テレの人たちはわかっているんですよね。一部の声の大きな人の声は聞かなくていいという。でも、たぶん本人たちも論理的にはわかっていないんだと思うんですよ。けど、実際取れているから、やろうという。こうやったら数字が獲れるぞじゃなくて、実際、これが数字獲れているぞ。だったらそれをやればいいじゃないか。

 だからそれを理屈で考えてトレースして、『イッテQ!』みたいな番組を作ろうとしたとしてもダメなんですよね。

©深野未季/文藝春秋

戸部田 今回の本の取材でわかったのは、90年代の日テレ躍進で、見落とせないのが中途採用の人たち。五味さんや菅さんといったバラエティ制作の人はもちろん、ドラマ制作の佐藤敦さん(『家なき子』など)や広報やマーケティング部に至るまで、そういう異文化の人たちが入ってきたというのが、すごく大きかったみたいなんです。そういうのって、音楽をつくる現場とかでも感じたりしますか。

ヒャダイン 音楽の現場って、入れ替わりがとても激しい。えっ、この間ビクターにいたのに、次、ワーナーにいるの? みたいな(笑)。許されるんだみたいのがあったりするので。あと、まったくの門外漢が入ってきたりとかもする。そこらへんはテレビ業界よりもっとフレキシブルかも。

 でも日テレって、中途採用を積極的にやるのもカッケーなというのはあって。中途採用したほうが今までの既成概念をぶっ壊してくれるし、不慣れな部分もあるでしょうけど。これが縁故採用だと理不尽の極みじゃないですか。

©深野未季/文藝春秋

一番いい席にフジが。「それはおかしい」

戸部田 現在、日テレの専務になられている小杉さん(『着信』、『SHOW by ショーバイ!!』など)が「テレビ関係者が集まるパーティに行くと、フジテレビの人たちが一番いい中央の席に自然と座っていた」と。

ヒャダイン 信長が真ん中にいるのは当たり前だと。

戸部田 そうそう(笑)。最初はそれに疑問すら持たなかったんだけど、そのことのおかしさに気づいた時、ものすごく悔しかったとおっしゃっていて。

ヒャダイン さすが秀吉(笑)。