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クイズ! 「絶起」ってどういう意味でしょう?

――BS朝日『クイズ モノシリスト』にも出演されていますが、こちらは出演者それぞれが問題を持ち寄って、答えを考えつつ、うんちくを披露し合うようなクイズトーク番組みたいな感じですよね。

竹俣 はい、対決するような戦いの雰囲気はなくて、平和な番組です(笑)。正解がなかなか出なくても、近い答えが出るとみんなで「おおーっ」と盛り上がったり、脱線トークもあって和気藹々です。

 

――初回に竹俣さんが出題されたのが……。

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竹俣 「若者ことば『絶起』。どういう意味でしょう?」。絶望の起床ってことで、私たちの世代では、授業があるのに寝坊してしまったときに使われています。私は寝坊で遅刻したことはないですよ(笑)。

――いとうせいこうさん、市川猿之助さん、日本クイズ協会の原孝寿さんたち出演者のみなさんが「絶起? 薬?」みたいに盛り上がってました。

竹俣 みなさん控え室でも自然と問題出し合っていて、第2の収録現場みたいになっているんですよ(笑)。初回収録のときですけど、差し入れのおいなりさんの箱にも問題が付いていて楽しかった。

 

――どんな問題だったんですか?

竹俣 「番組の最初においなりさんを出すのは縁起がいいと言われています、その理由とは?」。ヒントは、おいなりさんを作るときを想像してみてください。

――酢飯を詰める??

竹俣 詰める前に手にする油揚げ。裏返して作るおいなりさんもありますよね。「裏を食う」は「裏番組を食う、さらに上に行く」に通じるということで、縁起がいいと。

 

――ははあ、なるほどー。

竹俣 なので、現場にいるだけで自然と頭が良くなっていきます(笑)。クイズ番組に出ていると、そういうことが多くて、以前のことですが「答えはシイタケ」というVTRをスタジオで見ていたら、隣にいたやくみつるさんがシイタケ雑学を教えてくださったり。「これ、覚えておいたほうがいいよ」って。

――さすが、クイズおじさん。

竹俣 私は小さいころから将棋ばかりしてきたので、普通の人が知っていることも案外抜けていたりするんです。クイズ番組を通して、大げさかもしれませんが人間力や生きるための知識を蓄えているような気がしています。

 

やくみつるを破って優勝した、森内九段

――竹俣さんの将棋の師匠は『アタック25』で優勝経験もある森内俊之九段ですよね。

竹俣 それこそ、やくみつるさんを破って優勝されたと伺っています。

――師匠とクイズのお話をしたことはあるんですか?

竹俣 小学生のときに将棋を教えていただいていた際、奥様が「紅ちゃんにクイズも教えて差し上げたら?」って、よくおっしゃっていて。でも、森内先生は「僕はもう、今のクイズは分からないから」って。でも、絶対に強いのにって思ってました(笑)。

 

――本当は教えて欲しかったですか?

竹俣 そのときはまさか、自分がクイズ番組に出るようになるとは思っていませんでしたからね……。今となっては、教えていただいていたら、もっと強くなっていたかなあって思います。