「ゲーム中はすんごい怒られましたね(笑)」
小誌記者も、先週号の特集で彼らに個別インタビューをしていた。改めて取材メモを見返すと……とっても“胸アツ”なのだ。
中でも印象的なのは、2人が口を揃えた2つの出来事。一つ目が「伊藤家のゲーム」だ。土居が楽しそうに「沙莉ちゃんのお家でよくするのは、『オーバークック』。協力しながら急いで料理して配膳するゲームなんですけど、戸塚純貴くんと松川尚瑠輝くん(稲垣雄二役)と4人でやったこともあります」と振り返れば、戸塚も「ゲーム中は沙莉や土居ちゃんにすんごい怒られましたね(笑)」と1日だけ年下の“妹”に怒られたことを明かしている。
「心の内を初めて話す場所」
二つ目は「山田轟法律事務所のセット」。物語を検証したところ、1938年に司法試験に合格した轟に対し、55年春時点で1年半の司法修習を終えたよね。轟から約15年遅れで弁護士になったと見られる。演じた2人にとっても、事務所のセットは忘れられないようだ。土居が「カウンターのマスターの遺影を撮影最終日に記念で貰った」と口にすれば、戸塚も「心の内を初めて話す場所」だったと表現していた。
冒頭で木俣氏も言及した憲法第十四条の墨書きについて、とらつばの美術デザイナーは東京弁護士会の会報誌でこう語っている。
〈監督からかなりやり直しをさせられました。(略)そんなに丁寧に書いてあるはずがないとか、垂れが欲しいとか、書き殴り過ぎても違う!みたいな〉
こうした細かな拘りを経て生まれたセットで、よね&轟は輝いていたのだ。
ドラマはさよーならだけど、またいつか2人の名コンビを見たい!!