ヒロインの伊藤沙莉を筆頭に、役者陣の熱演が印象的な朝ドラ『虎に翼』。でも、きとNHKには映らない素顔があるに違いない。視聴者が「はて?」と感じる疑問に答えた総力特集〈NHKには映らない『虎に翼』8つの「はて?」〉をお届けする。

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「原爆訴訟、夫婦別姓……様々な要素を盛り込み、台本は遅れていました。製本が間に合わず、コピー用紙に印刷していた時もあった。それでも、最後まで見事に“(とら)ちゃん”を演じ切りました」(NHK関係者)

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 ヒロイン佐田(旧姓・猪爪)(とも)()を演じたのは、そう、伊藤(さい)()(30)だ。

ドラマは高視聴率を記録(『虎に翼』のHPより)

学校でのあだ名は『売れない子役』

 日本初の女性弁護士(のちに裁判官)として、男尊女卑の社会で女性の権利のために戦う役柄。その演技力には絶賛の声が相次いだ。

「ただ、決して華やかな役者人生を歩んできたわけではありません。子役出身ですが、学校でのあだ名は『売れない子役』。読売新聞の取材に『大人の目が可愛い子に向いてトラウマにもなった』と語っていたこともありました」(事務所関係者)

共演者も「天才」と称える(事務所のHPより)

伊藤を支えてきた2人の女性

 そんな伊藤を支えてきた2人の女性がいる。まずは母のA子さんだ。伊藤は『徹子の部屋』(テレ朝系)などで、自身が2歳の時、父が事業の失敗で蒸発したことを告白。A子さんの幼馴染に預けられ、一時は一家離散状態に陥った。

「その後、家族で家賃5万円のアパートに暮らすように。塗装職人の仕事をしながら、女手一つで育ててくれたのがA子さんです。今も関係は良好で〈よねさんはどうなっちゃう訳!?〉〈言っていいわけ?!〉というやり取りを自身のSNSでも公開していた。働くシングルマザーである寅子の演技も、母の姿を参考にしているそうです」(同前)

 もう一人が、3歳年上の姉・史織さん。著書『【さり】ではなく【さいり】です。』(KADOKAWA)でも、姉のことを〈マイヒーロー〉と綴っている。

「22年には、伊藤の兄でお笑い芸人のオズワルド伊藤俊介(35)と3人で『まつもtoなかい』(フジ系)にも出演。堂々としたトークを披露していた。『虎に翼』にも、史織さんの赤ちゃんが、寅子の娘役として登場しています」(伊藤の知人)