「今日は飲まないでね。送迎よろしく」
ジャニヲタの夫たちが妻の推し活にネガティブな感情を抱くタイミングとして、「自分が損している」と感じる瞬間が浮上してきました。
「大切にしていた本仮屋ユイカの写真集を『私がいるんだからこんなのいらないでしょ!』と捨てさせられたことがあります。他にも僕の本やDVDはしれっと捨てるくせに、妻は推しが表紙でヌードになっている『ananセックス特集』を手厚く保管しているんですよ。“おたがいさま”が崩壊すると、やっぱり腹が立ちます」(Fさん)
「妻がSnow Manのファンだったのはそこまで気にならなかったのですが、娘が大きくなって一緒に推し活をするようになると、コンサートへの送迎など雑用を押しつけられるようになりました。ライブはもちろん、聖地巡礼やらグッズの買い出しやらがある日は『今日は飲まないでね。送迎よろしく』と言われ、食後のビールもなし。文句を言うと『娘が心配じゃないの?』と娘をタテにするんです。その一方で、妻が僕の趣味に何かしてくれることはないんですよね」(Gさん)
インターネットでは「妻が夫のフィギュアやプラモデルを勝手に捨てた」というのが鉄板炎上エピソードとして存在しますが、“自分の趣味は大事にして、夫の趣味は雑に扱う困った妻”は一定数いるようです。
「別グループファンの会ったこともない相手とレスバトルしている姿を見て…」
推し活は感情を爆発させるので、人としての本性みたいなものが出ることがあります。それが夫にとって「知らなかった妻の醜い一面」だった、というケースもままあるようです。
「ある日突然、妻のもとに警察が来たんです。驚いて問いただすと『推し活代欲しさにチケット代をだまし取った』とのこと。アイドルが好きなこと自体は可愛いらしいと思っていましたが、さすがに絶句しました」(Hさん)
「毎日鬼のような形相でスマホをにらみつけて、『○○のくそファンがうるせえから黙らせてやった』とか言って、別グループファンの会ったこともない相手とレスバトルしている姿を見てうんざりしています。仲間から“いいね”がつくたびに高揚するようですが、こっちは暗い気持ちになります」(Iさん)
ネットでもよく話題になるチケット詐欺や誹謗中傷問題。Hさん、Iさんともに「まさかうちの妻が」と信じられない気持ちに見舞われたそうです。
けれど、「推し活のおかげで妻の本性が見えたのかもしれない」(前出Iさん)とも思うそうで、「しばらく妻の動向を眺めたうえで、今後の関係を見直すつもり」(同前)とのことです。
「共有の財産を推し活で食い潰された」と沈むのはJさん(39)です。
「同棲していた彼女と、『1年後に挙式しよう』と約束していました。結婚資金を積み立てる口座を作り、管理を彼女にまかせていたんですが……。いつの間にか彼女が貯金を使い込み、他に借金までしていることがわかりました。怒るというよりひたすら悲しくて、弁済も求めず縁を切りました」(Jさん)
「ごめんね、ごめんね、でもどうしても○○くんに会いたくて……!」と泣きながら詫びる彼女の声が、今も耳に残っているというJさん。人のお金に手をつけてまで推し活する彼女が、「ものすごく不気味に思えた」ということです。