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――その後しばらくしてお母さまが施設に入られて、今年の3月にお亡くなりになりました。現在はどのような生活をされていますか?

岡田 今はほとんど東京にいて、テレビや何かの用事があったときだけ山梨に行く感じですね。2022年に再々婚したので、東京の暮らしがメインです。

 

母を看取った後は民泊として有効活用

――山梨の家はどうなったのでしょうか?

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岡田 子どもたちも山梨の家が大好きなんですが、メンテナンスも大変ですし、家を引き継いだときに相続税や固定費も掛かるし可哀そうだなと思っていて。それから真冬は寒すぎて行かないですし、テレビの仕事があるときはビジネスホテルに泊まってロケに行くぐらい、一回家を締めちゃうと温まるのに時間が掛かりますので。母が施設に入ったあとに電気ガス水道全部止めて、Wi-Fiも止めようとNTTに電話したらWi-Fiは止められないと言われたんです。

 家には元々大勢のスタッフさんが来ることが多かったですしみんなパソコンを使うので、毎月6000円程度の精度のいいWi-Fiを契約していましたが、子どもたちも山梨にきたら使うだろうし、解約するのももったいないなって。これがきっかけで民泊をはじめました。二拠点に憧れをもつ方も多いと聞きますが、固定費は考慮にいれなければですね。

――有効活用できそうですね。

岡田 1年半くらいかけてリフォームして、庭木の伐採もしました。今は私たちの部屋や寝室、お風呂場には鍵をかけて他から入れないようにして、私たちが使わないときだけゲストルームを民泊で貸しています。管理会社が入ったのでいつ行っても掃除しなくて済むからすごく楽になりましたし、シーツもタオルも洗わなくていいし、お友達も呼びやすくなりましたね。

――どんな方がよくいらっしゃいますか?

岡田 うちは10人泊まれるので人数の多い若者のグループや、外国の方もいらっしゃいますね。山梨は富士山があるから興味を持たれる海外の方もいて。この間もオランダ人の方や国もいろいろみたいですね。

 元々は、母の介護のために移住した山梨でしたが、母を看取り、新たなかたちで山梨とも関われるようになりました。

写真=山元茂樹/文藝春秋