2度の離婚を経て、20代の頃付き合っていた男性と60歳を過ぎてから3度目の結婚をした岡田美里。様々な経験をして自身の人生を振り返ってもらうと……。(全3回の3回目/#1を読む、#2を読む)

 

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昔の彼氏で唯一思い出せた相手が今の主人だった

――2022年、60歳のときに現在の旦那さんと再々婚されましたが、どのようなタイミングでお付き合いがはじまったのでしょうか?

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岡田 私も何回も結婚して離婚して(笑)、もちろん結婚している間はちゃんと真面目に結婚生活を送っていたので、誰かを思い出すとか一回もなかったんですよ。でも2回離婚してシングルになったとき、こんなね、カリスマ主婦と呼ばれた人が2回も離婚して、もうダメだ…って落ち込んでいたら、当時のマネージャーさんに言われたんです。「みりさん。昔の彼氏でもいいから恋をしてください。誰か独身で思い出せる人はいないんですか?」って。それで思い出したのが今の主人だけ、唯一私を振った人だったなって。振られるまで一度も喧嘩もなくて、いつもニコニコしていて優しくてすごく印象の良い人だったんですけど、突然お別れしちゃって。この話をマネージャーさんにしたら「その人にしましょう」と言って、マネージャーさんが連絡先をみつけてくれたのがはじまりですね。

 彼とは18歳のときに知り合って、私と彼ともう一人の友達3人でずっと仲良くしていて、お付き合いがはじまったのは24歳くらい。お別れしたのが26歳だったと思います。

――1回も喧嘩したことがなくて、なぜ突然お別れしてしまったのでしょうか?

岡田 「結婚してください」って言われたんですよ、彼に。でも私は当時、『徳光和夫のTVフォーラム』という情報番組にレギュラーで出させて頂いて、半年くらいしか経っていないときに「結婚して」って言われたんです。彼はイギリスに転勤が決まっていたので一緒に連れて行きたかったようですが、当時は婚前交渉という言葉があるくらいの時代で、アシスタントの人が結婚するとか言いにくい。プロデューサーにも絶対言えない!って言っちゃったんです。もちろん、あなたのことが嫌いという意味ではなくて、今はまだできないっていう意味だったのに、彼は僕とは結婚できないって思っちゃったみたい。私が大泣きしている横でぷいっと向いていなくなっちゃって。携帯もない時代だったのでそれっきりでした。