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――その後、約20年ぶりに再会してみていかがでしたか?

岡田 全然変わってなかったですね。ただ、彼はすごくクサクサしていました。僕はこのまま独身で、将来は田舎に引っ越すから一人で住む家を何年もかけて探してるんだとか、ドライブしながらずっと言ってて。私も離婚して落ち込んでるはずなのに、なぜか励ましちゃって。

 

 でも、ここからまた連絡を取り合うようになって、結婚まで12~13年付き合いました。

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――すぐに再婚を考えていたわけではなかったのですね?

岡田 彼は私とは正反対というか、ものすごく慎重な人なんですよ。私の娘たちとも仲良くしてくれましたが、もう結婚まで考えてなかったんじゃないかな。私も2回も結婚していたからパートナーさえいればいいかなと思っていましたし。でも長くお付き合いが続いていくなかで子どもたちも自立していって、2人だけで会う時間が増えてくると、そろそろ一緒に住みたいねといった話も出てきていたんです。ただ、そうこう言っている間に母の介護が始まりました。母はパーキンソン病を患ったので、介護の環境を考えて母と二人で山梨に移住することになったんです。

――東京と山梨の遠距離でのお付き合いをすることに。

岡田 約4年間は東京と山梨を行き来していて。でも、あるときお互いが倒れたときはどうなるんだろうといった話になってから、自然と結婚の話が進みましたね。結婚して3カ月後に61歳になりました。

自分たちだけの、毎日どう楽しく生きるかしか考えない結婚

――今までの結婚と違うと感じるところはありますか?

岡田 子どもたちの成長のためにとか、出産を考えてっていうのがもうないじゃないですか。自分たちだけのために結婚を考えて、恋だのなんだの言う感じでもないですし。寝るときもダブルベッドじゃなきゃ嫌だってこだわりもなくて、できれば別がいいよねって、今も離れて寝てますよ。すごく仲はいいけどお互いを尊重しているような感じもあって、友達と暮らしているような感覚ですね。喧嘩もほとんどないですし

 あと、結婚に夢を持ってる方がいらっしゃったら申し訳ないんですけど…。結局若いときの結婚って、夢を見過ぎているから喧嘩もするし、失望したり、衝撃を受けたりの連続で、そこに子育てが加われば考え方の違いも生まれるかもしれない。でも、今はそうした会話も一切ないし、毎日自分たちがどう楽しく生きるかしか考えない結婚なので、今までと全然違いますね。