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大谷翔平の“閃き”が降ってくる頻度は?

――そもそも、閃きは降ってきたからといって急に野球が上手くなるものではないとも仰っていましたが、それでも大谷さんのところへはどのくらいの頻度でその閃きが降ってくるものなんですか。

「頻度はまちまちじゃないですかね。まずは健康な状態かどうかによっても、そこはだいぶ違ってきます。健康な状態でしっかり練習ができているかどうかによって、返ってくるものに差が出てきます。

 どこかが痛い状態で練習しても、身につくことはあまり多くない。どこかが痛いと、練習のベクトルがマックスの出力を出しながらというより、痛みが出ない範囲で上手くこなしていくみたいな方向へ転んでしまうので、身につかなくなるんです。だから一番の大前提として、身体がいい状態で、毎日、しっかりと練習を継続できているか……それが閃きやアイディアを活かすところに結びついていくと思っています」

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――フィジカルについては昨年、「もう少し強くしてもよかった」と仰っていましたが、今シーズンは身体をさらに大きく、強くして臨んでいるんでしょうか。

「フィジカルは、体重だけ見ればちょっと重くなったくらいかな。去年の最後のほうが重かったんですけど、でも、入りの時期としては今年が一番重いですね」

©文藝春秋

3カ月の一時帰国中で外食はたったの4回

――日本にいる間、鉄板焼きに行きたいという希望は叶ったんですか。

「鉄板焼きには行けなかったんですが、でも日本ではゆっくりしましたよ。焼肉も食べたし、でも、お寿司屋さんには行けなかったなぁ。結局、外で食べたのは……4回かな? 合計で4回くらいでしたからね」

――えっ、3カ月も日本にいて、たったの4回しか外で食べていないんですか。

「とくに必ず行くというお店もないですし、その前のオフまではコロナもあってまったく出掛けませんでしたからね。何をどこで食べるかというより、誰と食べに行くかによって決める感じだったので、高校の同級生や友だちと焼肉に行くとか、ラフな感じばっかりでしたね。今回は栗山(英樹)さんと食事に行きませんでしたから、改まった感じの食事はありませんでした」

――栗山監督からは『早く来てくれ』という伝言を預かってきました。

「ああ、あっち(日本)にですか。宮崎(キャンプ)のニュースはあまり見ていませんが、ダルさん(ダルビッシュ有)からはたまに連絡が来るので、そういうときにちょこっと喋ったりはしてますけど……」

――電話で話したんですか。

「いや、LINEでのやりとりです。『人が多すぎて』『来なくてよかったよ』って。『ああ、そうなんですか』って返しました」