リーグ2位が確定した阪神。“アレンパ”を逃して退任を表明した岡田彰布監督(66)の後任として確実視されているのが、阪神OBで現在は球団スペシャルアシスタント(SA)の肩書きを持つ藤川球児氏(44)だ。
高知商からドラフト1位指名で1999年に阪神入団。だが、野村克也監督(当時)が「何でコイツがドラ1なんだ」とボヤくほど期待値は低かった。
「広末涼子と同級生」と完全に話題先行だったが…
「報道陣が注目したのは将来性よりも、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったアイドルの広末涼子と高知市立城北中学で同級生だったこと。ドラフト直前には早稲田大を受験予定だった広末にエールを送らされ、いざドラ1で指名されれば〈広末涼子から祝福〉と紙面に書かれるなど、完全に話題先行でした」(球団関係者)
スタミナ不足で先発投手としては燻り続けたが、2000年から02年にかけて二軍監督を務めた岡田氏によってセットアッパーとして見いだされる。短いイニングを全力投球することで持ち味を発揮し、“火の玉ストッパー”として活躍。05年には勝利の方程式「JFK」の一角を担い、リーグ優勝に貢献した。
20年限りで現役を引退、以降は球団SAと並行して評論家活動も行ってきた。そんな藤川氏には、“火の玉”の他にも武器が。