〈あらすじ〉

 イギリス南部の海辺の町。連れ添って70年のバーニー(マイケル・ケイン)とレネ(グレンダ・ジャクソン)の夫婦は、人生最期の日々を、養護ホームで穏やかに過ごしていた。

 2014年6月のある朝、バーニーはホームを抜け出し、Dデイ(ノルマンディー上陸作戦)の70周年記念式典が開催される、フランス行きのフェリーに乗り込む。19歳で上陸作戦に参加したバーニーは、フラッシュバックに苛まれながら、“ある場所”へと向かう。

 一方、自身の死期を悟っているレネは、ホームで夫の帰りを待ちながら70年前を思い出していた。

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〈解説〉

『シンクロ・ダンディーズ!』のオリバー・パーカー監督が実話を基に描くヒューマンドラマ。ケインは本作を最後に引退。ジャクソンの遺作でもある。97分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★★一組の男女の平凡にして非凡な物語。時代にもまれながらも屈することなく。大ゲサで説明的な音楽を避けているのもいい。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆毒やスリルは求めようがないが、話や芝居を欲張らない映画の姿に好感。高齢に驚嘆するより、長期の水準維持に敬意を。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★★戦争の記憶が織り込まれて、ハッピーエンドはないという言葉が重く響く。優しさと悲しみと、穏やかな至福感が好き。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆戦争のPTSDという重い主題を慎ましく平易に伝える物語。老夫婦に扮した名優二人の姿には胸を打たれずにいられない。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆華麗なる失踪。失踪がなぜか似合う夫婦役の勝利。ブリタニアなD-DAYの時代背景もケイン卿が演じれば好感が持てる。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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配給:東和ピクチャーズ
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10月11日(金)より全国公開
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