〈あらすじ〉
1970年、スイスの小さな村。ワイン醸造家のアロイス(ピエール・ミフスッド)が指揮棒を振るブラスバンドは、村の音楽祭への出演を目指しているが、選考結果は毎回不合格。見かねた一部の団員が、村出身でプロの音楽家ピエール(パスカル・ドゥモロン)を、勝手にパリから呼び寄せてしまう。
実は2人は幼馴染みで、アロイスの妻マリー=テレーズ(ザビーネ・ティモテオ)を取り合った因縁の仲。それぞれを指揮者に立てた2つの楽団の対立が、村全体を巻き込んだ大騒動へと発展する。
〈解説〉
多くのテレビシリーズを手掛けているフランソワ=クリストフ・マルザール監督作。ヴァレー州での実際の出来事をベースに創作したヒューマンドラマ。90分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★★☆スイスの小さな村の楽団メンバーにも時代の変化が。差別や偏見も、おかしみをまじえてサラリと。ほぼ実話だと言う。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★☆☆☆画調や芝居の仕方などに擬古主義的な工夫が認められるが、不発の箇所も多い。土地柄をもっと深掘りしてほしかった。
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斎藤綾子(作家)
★★★☆☆小さな村の姿が作品に愛情を注ぐ要になっていて全てが微笑ましい。ハラスメントの台詞も笑えたが楽器の扱いに幻滅。
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森直人(映画評論家)
★★★☆☆スイスのローカル色が魅力。村を分断する対立の輪郭がさほど鋭利にならず、微温的に丸め込まれていくのも独特の味か。
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洞口依子(女優)
★★★☆☆古いフランスのコメディのタッチ。フェミニズム、家族関係、多様性、移民など様々な面に光があたり優しい。音楽は秀美。
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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ロール・ザ・ドラム!(スイス)
10月4日(金)より新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
https://culturallife.co.jp/roll-the-drum/