先月30日にスタートしたNHKの連続テレビ小説『おむすび』では、橋本環奈演じるヒロイン・米田結の8歳上の姉・歩を仲里依紗が演じている。歩は地元・福岡でカリスマギャルとして知られたが、結が高校に入学した2004年春の時点では東京に行ったまま音信不通だ。両親は歩にさんざん手を焼いたらしく、結も高校に入って早々、ギャルグループに誘われるはめになる。昨日(10月17日)放送の第14話では、そのグループの面々が結の家を訪ね、リスペクトする歩の部屋に入れてもらうや、まるで聖地に来たかのように興奮するさまが妙におかしかった。
平成元年生まれ、35歳の誕生日を迎えた
歩はギャルたちのあいだでは「あゆ」と呼ばれていた。もちろん、ギャルの教祖的存在である歌手の浜崎あゆみのニックネームに引っかけたものである。演じる仲自身にとっても浜崎は憧れの存在だった。3年前の女性誌でのインタビューでは、《私の青春の半分は浜崎あゆみさんで形成されている、といっても過言ではないかも。ファンクラブも入って、ずっと追いかけていました。ショートヘアもヒョウ柄ファッションも、あゆがやれば全てかわいくなってみんな真似していた。あゆは私にとって、時代を作った女神なんです》と熱く語っている(『ViVi』2021年6月号)。
浜崎だけでなくギャルへの憧れもいまにいたるまで強い。上記の発言は、『映画クレヨンしんちゃん 謎メキ! 花の天カス学園』にギャル役で出演したときのもので、《ギャルって気持ちが無敵で、見ていて負ける気がしないじゃないですか。その強さが好きなんです》とも話していた。ちなみに実年齢でいえば、仲は『おむすび』のヒロインの結と同じ平成元年(1989年)生まれである。きょう10月18日、35歳の誕生日を迎えた。
小学校でおしゃれに目覚め、芸能界に興味はなかったが…
長崎県東彼杵町出身の仲は、両親がアメリカンカジュアルのセレクトショップを経営しており、自身も小学生高学年くらいからおしゃれに目覚める。小学校の卒業式にはバーバリーのスカートを穿いて出席したとか。
芸能界に興味はなかったが、中学2年のとき、優勝するとテレビがもらえる少女コミック誌主催のモデルのオーディションがあり、ちょうど妹の部屋にテレビがなかったので、それ目当てで応募したところ、みごと賞を射止める。これをきっかけに芸能事務所のアミューズに入り、中学を卒業するとすぐ上京した。