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――医師には崇高なイメージを持つ方もいて、SNSではまた、違った反応もありそうです。

北村 ネガティブな反応はあります。でも、気にならないですね。私がXで上げた「キラキラ女医(ちょっとちがう)きゃわきゃわ女医目指してます!!!」の投稿に「こんな女医より賢い女医がいい」という反応もあったんですけど、「たしかに」と思う程度でした(笑)。

――病院が苦手な方もいますし、むしろ、親近感をおぼえてくださる方もいるのかと思います。

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北村 今年5月、医療を身近に学べるイベント「港南メディカルフェスティバル」のステージへ出演したときに、会場で「お医者さんには怖いイメージがあるけど、親しみやすいと分かれば、病院が怖いものではなくなる。必要ならば行く場所だと分かるのはいいよね」と言われたんです。当日は子どもたちもいて、注射が「怖い」と怯えてしまうお子さんもいますし、親しみやすい医師がいるのは面白いんじゃないかと、自信もつきました。

 

「ステージに立っていると若返るんです」アイドルの年齢問題に思うこと

――二足のわらじを履きながら、この先でどのように活躍していきたいですか?

北村 アイドルとして、医師も兼業する個性を活かして医療系の曲を歌ってみたいんです。子どもたちが気軽に病院へ足を運びたくなるような曲を、歌のお姉さんみたいに披露してみたいし、健康診断へ行かない大人に向けた曲も歌ってみたいですね(笑)。

――前途は明るくて。最後に、もう1つ。現在は27歳ですが、まもなく一部で「アイドルの壁」ともいわれる30歳を迎えますよね。その先も、続けていく意思は?

北村 そう言われて「あと3年かぁ」と思いました(笑)。不思議と、ステージに立っていると若返るんですよ。私にとって、アイドルは存在だけで誰かを笑顔にすることができるという持論があって。NEOアラモードの募集要項で「26歳ぐらい」と書いてあったのもオーディションを受けるきっかけでしたし、年齢は気にせず、人を笑顔にしながら活動を続けていきたいです。

 

撮影=杉山秀樹/文藝春秋