森高千里(55)が10月2日から全国6都市を回る「レッツ・ゴォーゴォー! ツアー」をスタートさせた。年齢をもじったツアータイトルは往年のノリを感じさせるが、それもそのはずデビュー37周年。そしてミニスカート姿も健在で――。

森高千里(55)

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業界人からは“究極のリズムマシーン”

 初日の横浜公演に参加したファンが明かす。

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「有名な『私がオバさんになっても』や『渡良瀬橋』をはじめ、20曲以上を披露していました。初期の曲もあり、古参ファンも大満足でした」

 デビューは87年。同期にはソロになった工藤静香、酒井法子、石田ひかりなどが名を連ねていた。音楽評論家の宗像明将氏がこう解説する。

「元々はアイドル的な売り出し方でしたが、89年のアルバム『非実力派宣言』の頃からアーティストとしての評価が爆上がりしました。お人形さんのような格好で『私には実力がない』と歌い上げるスタイルは衝撃でした。YMOの細野晴臣をはじめとする錚々たるロックの重鎮とコラボした経験もあります。ドラマーとしても活動しており、業界人からは“究極のリズムマシーン”と呼ばれていました」

「明るくてクレバーな子」

 また、森高とデビュー時期が近かったというシンガーソングライターの松崎真人氏はこう振り返る。

「当時、地方を回ると、どこに行っても彼女のポスターが貼ってありましたね。明るくてクレバーな子だと、スタッフからの評判はとても高かった。知り合いのドラマーが森高さんにドラムを教えたことがあるそうですが、一度技術を教えたらすぐにマスターして『次は何がありますか』と、貪欲に学んでいたと聞きました」