〈あらすじ〉
大学1年生のアレックス・ダル(イザベル・ファーマン)は、高校をトップの成績で卒業した優等生だ。ジョン・F・ケネディの「困難だからこそ挑戦するのだ」という言葉を胸に、一番苦手な物理を専攻教科に選び、さらに、ローイング(ボート競技)未経験にもかかわらず女子ボート部に入部。過酷なトレーニングで自分を追い込んでいく。
しかし、同級生のジェイミー(エイミー・フォーサイス)のある画策によって、レギュラーの座を奪われてしまう。雪辱を果たすことを決意したアレックスの強すぎる執着心は次第に狂気を帯びていく。
〈解説〉
『セッション』などで音響を担当したローレン・ハダウェイが脚本・編集を手掛けた初監督作。自身の体験を基に“ノーヴィス”(スポーツ分野において一定のランクに達していない初心者のこと)の女性の情熱と狂気を描くドラマ作品。97分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★☆☆スポーツ物なのに、終始、陰気なことに驚く。音楽のつけ方にも疑問。いっそのことバリバリのホラーにしたほうが……。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★★☆妄執に由来する悪夢的イメージが、的確な手腕で画面に定着されている。映像に抗う肉体と、映像を殴打する音響も強い。
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斎藤綾子(作家)
★★★☆☆チームプレイなのに他者を蹴落としても選ばれたい勝利への執着が暗い映像に浮き上がる。体験があれば合点がいくか。
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森直人(映画評論家)
★★★★☆自らに強い負荷を掛け、陶酔的に心身の破壊へ突き進む学生アスリート。奇矯で陰鬱な情熱への中毒性が伝わる異色作だ。
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洞口依子(女優)
★★★☆☆疲労した神経に障る音や視覚的構造。『セッション』との比較は避けたいが、謎キャラのヒロインがある意味魅力的。
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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ノーヴィス(米)
11月1日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
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